第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜迫りくるそのとき〜
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らそういう改造に耐えられる人間を作って、改造する」
「それが戦闘機人です。魔法とは違うエネルギーを使って、ISという先天的固有技能をみんな持っている。まさに・・・・戦うため、兵器として作られた・・・・人間」
その説明を聞いて蒔風が少し訝しげな顔をする。
スバルの隣ではティアナが少し心配そうな顔をしていたが、蒔風はそれに気付かない。
「なるほど、改造人間か・・・・・どーりで攻撃に魔力を感じなかったわけだ。そうなるとAMF内では脅威になるな」
蒔風が腕を組んで納得の行ったように頷く。
「だがまぁ、改造人間なんてもんは珍しくもねぇ。お前らフォワードと最初にやった模擬戦の時。あんとき出したあの三人だって改造人間だしな」
「え?」
「そういう意味では俺は別に何とも思っちゃいねーよ。敵か味方か、それだけだ。ってかお前ら、妙に詳しいな?」
「私たちのお母さんの最期の事件が・・・・戦闘機人がらみだったので・・・・・」
「あ・・・・そりゃ悪いこと聞いてしまったな・・・・・・・」
蒔風がバツの悪い顔をして謝るが、スバルもギンガも気にしないでくださいと手を振る。
「しゅ、舜さんが気にする事じゃないですって!!」
「そうですよ!!あ、あはは!!つまんない話しちゃいましたね!!」
まるで取り繕うかのようにその場を濁す二人に、蒔風の気も少しは晴れたのか、あははとつられて笑う。
「そうか?まあそうならそれでいいけどな・・・・にしても作られた命か・・・・・やっぱ違法じゃないのか?それ」
「そうやね・・・・・だからある意味じゃ、あの子たちも被害者なのかもしれん」
「うむ・・・・・ま、関係ないね。オレにとって重要なのは敵か味方かだ。もっと言うなら、「作られた」なんてことに意味はない」
「え?」
「作られただろうがなんだろうが「命」がそこにあるんだろ?だったらそれでいい。生まれた理由なんか毛ほども価値はねえよ。大事なのは、生きる理由だ」
「生きる・・・・理由・・・・」
「どう生まれてくるかなんてそいつは選べねえ。でも、そこからの道はそいつ自身で決められるものだ。誰かの助言があるかもしれない、誰かが道を指し示すかもしれない。だが、その取捨選択権はそいつ自身に委ねられる。それがないなんてことはまず許さん」
そう言ってガタンと立ち上がる蒔風。
食器をかたずけ、部屋へと向かう。
「スカリエッティがもし、あいつらに「生みの親だから」なんて言って言う事聞かせてるなら、目を覚まさせてやるよ」
蒔風がにやりと笑いながらその場を後にする。
「そういえば舜君!
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