暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜今こそ六課前線の心を一つにするのだ!!〜
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

聖王教会から帰ってきて、機動六課隊舎内



四人はそのロビーまで一緒に歩いてきて、これから自室に帰ろう、というところだ。




と、そこではやての足が止まる。

それに気づいて三人がはやてに振り返った。



「はやて、どうしたの?」

フェイトの問いに、少し俯くはやて。
しかしすぐに顔を上げてなんでもない、と言う。


「ちょっと疲れてしまったみたいやな。みんな、今日はありがとうな」

「いいんだよ」

「ゆっくり休んでね?」

なのはとフェイトが手を振って自室に戻る。
部屋でヴィヴィオが待っているはずだ。


少し足速になのはとフェイトがいなくなる。

だが、蒔風だけははやてを見つめてずっとその場にいた。



「ん?舜君、どしたん?」


何か話でもあるのかな?とはやてが蒔風に聞く。
そこで蒔風がため息を吐いてはやてに言った。



「ちょっとな・・・はやて、本当は何が言いたかったんだ?」

「え?」

「お前は疲れたぐらいじゃ泣き言は言わんだろが。な〜んか思い詰めてるな?」


蒔風がズバズバと聞いてくる。
それにはやてが、あちゃ、という顔をして舌を出した。



「わかる?」

「わかるわ。で?どうした。あいつら巻き込んだのをまだ引きずってんのか?」


その蒔風の問いにコクリと頷いて答えるはやて。
そして、あんな、と前置きをしてから、はやてが話し出した。



「今回の事件はほんまにやばいことになるかもしれん。事件内での危険はもちろん、管理局内での立場的にもや。だからなのはちゃんとフェイトちゃん、さらにはフォワードのみんな、シグナム達にも迷惑かけるかもしれへん」

「んなこと、あいつらはすでに覚悟してのことだろ」

「・・・・・そうやね。でも、だからこそウチは守らなあかん。ウチにとってなのはちゃんもフェイトちゃんも命の恩人やし、大事な親友や。ウチはあの二人を守ったるんや。守るためなら・・・・」

「そりゃ・・・・・壮大な覚悟だな」

「あはは、そうやなぁ。でも、ウチの命はグレアムおじさんに生かされ、なのはちゃんたちに助けられて、ヴォルケンズのみんなに守ってもらった命や。だから、私の命は・・・」

「はやて」

「・・・ん?」


それ以上の言葉を続けようとするはやてを、蒔風がやんわりとさえぎった。
そして、鋭い言葉で言い放つ。


「それ以上いうなら俺は貴様の敵になるぞ。八神はやて」


蒔風の眼光がはやてを射抜いていた。
明らかな敵意を孕んで。



「簡単に命を捨てるような事を言うな。確かに、お前はいろいろと助けられた人間だ。だが、その命を蔑ろに扱っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ