第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜今こそ六課前線の心を一つにするのだ!!〜
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たら、あいつらは何のためにその命を助けた?はやて、お前の命はお前の物だ。だがな、だからといって捨て身など許さない。それじゃぁ・・・・・・・・俺がなんのためにリィンフォースを消したのか、わからないだろ」
「・・・・・・」
「お前は自分の幸せを追求しろ。命を捨てるな。命を生かせ。誰かを助けるお前自身が、まず救われなくちゃ意味がないだろ」
「でも・・・・・・ウチがかけた迷惑は・・・・・罪は・・・・・まだ許されない・・・・」
「馬鹿だなぁ」
「・・・・は?」
「罪は赦されるものじゃない。購うものだ。それにお前、「償う」って行為をするっつーことは、お前さん、赦されたいんだろ?」
「・・・・・!!!」
「罪は背負うしかない。そして、それは生きてなくちゃ出来ないことだ。お前は死に恐怖出来るんだろ?つまりは、きちんと「生きている」って事だ。だから、生きてくれ。俺の前でそんな悲しいこと、言わないでくれよ」
蒔風が寂しそうに、呟くように言う。
「死をしっかりと恐怖しろ。それがお前の生きる証だ。罪のために命をかけるな。命をむやみに消費しないでくれ。消えていった、あいつのためにも」
蒔風がお願いだ、と頭を下げる。
もしここではやてが強い願いで「それでもやる」と決心してしまえば、蒔風は彼女に対し、「リィンの意思を潰す者」としての意識を持つことになる。
そんなのは嫌なのだ。
蒔風はそんなこと望んでない。
だが相手が「願い」で来るならば、蒔風はぶつかるしかない。
だから蒔風も、「お願い」をしたのだ。
決して命を、罪のために投げ出さないでくれ、と。
その蒔風にアワアワと慌ててしまうはやて。
だが、蒔風は本気だし真剣だ。
彼女の残したモノを、こんな形で失う事など、彼の想いが許さなかったのだ。
「はぁ・・・・わかった。だから頭上げてぇな」
「マジか!?」
はやての返答にガバッ、と起き上がって肩を掴む蒔風。
それに困ったような顔をして、はやてがうんうんと頷いた。
「わかったわかったから・・・・・なあ舜君」
「なに?」
「うちは・・・・赦されてもいいんかなぁ?」
そう聞くはやての目は、救いを求めるような、拒むような、どちらとも見えるような光を宿していた。
だから、蒔風はこう言った。
思いっきり嫌がらせをするように。
「そんなことは知らんが、とにかくお前は幸せになれ。罪を償うだ?そんなん、お前の気が晴れるくらいじゃねーか。だからとにかく楽しく生きろ。お前は他人を差し置いて自分が幸せになるのを嫌う。だったらお前は
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