第十一幕その十三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「沢山出さないといけないわよ」
「モグラさんだから」
「そう、この人達は自分の身体の半分の量を食べるのよ」
「重さにしてね」
「ましてこのモグラさん熊みたいな大きさだから」
「尋常なものじゃないわね」
トロットも言います。
「それなら」
「何百キロと出さないとね」
それこそというのです。
「いけないわよ」
「わかったわ、それじゃあね」
ビリーナの言葉に頷いてです、トロットはテーブル掛けを出しましたが。
物凄い量の、それこそ山みたいな量の人参やジャガイモに薩摩芋、玉葱やピーマンそれに胡瓜と色々なお野菜を出しました。
そのお野菜の山を見てです、モグラさんは満面の笑顔で言いました。
「これだけあればね」
「満足かしら」
「うん、お腹一杯になるよ」
「かなりの量があるけれど」
ナターシャはそのお野菜の山を見てモグラさんに尋ねました。
「食べられるの?」
「大丈夫だよ」
モグラさんはナターシャにも笑顔で答えました。
「残さず食べられるよ」
「これだけあったら」
それこそとです、ナターシャが言うには。
「何ヶ月分かしら」
「かなりの量だよ」
カルロスも言います。
「ナターシャの言う通り数ヶ月分はあるね」
「種類も多いしね」
ジョージは人参もジャガイモも見ています。
「味も楽しめるね」
「そうだね、僕達は生ではあまり食べないけれど」
神宝はお野菜のすぐ傍まで来ています。
「これだけあったらね」
「ナターシャの言う通り何ヶ月分はあるわよ」
恵梨香はナターシャと同じ見方でした。
「これを一食でなの」
「うん、食べられるよ」
モグラさんの返事は変わりません。
「じゃあ早速頂くね」
「ええ、どうぞ」
トロットが笑顔で応えてでした、そのうえで。
モグラさんはそのお野菜を食べはじめましたがあれよこれよという間にでした。
全部食べてしまいました、そうしてから皆に有り難うと一礼してから去りましたが。
ナターシャも他の子達も驚いて言うのでした。
「あれだけあったのに」
「本当に食べたわね」
「全部ね」
「残さずに」
「食べちゃったね」
「モグラは一日に自分の体重の半分を食べるからね」
キャプテンが驚いている五人にお話します。
「だからだよ」
「あれだけの量もですか」
「あのモグラ君は熊並の大きさだったからね」
それでとです、ナターシャにもお話します。
「逆にあれだけの量でないとね」
「駄目なんですね」
「そうだよ、じゃあ我々はね」
「はい、あらためてですね」
「出発しよう」
「お昼になったら私達も食べるから」
トロットは皆にこのこともお話します。
「そちらも楽しみにしておいてね」
「わかりました」
ナターシャは笑顔
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ