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冷えたワイン
第六章
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るスポンジがカラーのビニールに覆われた席が見える。その席はどれも二人用で中央にデーブルがある。
 その席には多くの家族が座っていて明るい顔でいる。その店を見てだ。
 麻里奈はこうだ。博之に言ったのだった。
「ここよね」
「そう、ここだよ」
「本当にファミレスね」
「けれどあれだよ」
「ワインちゃんと出るのね」
「あの人から聞いたから間違いないから」
 彼はこう麻里奈に言ってくる。
「ちゃんと確めたからさ」
「そうなの。じゃあ今からね」
「店入ってそれで」
「博之君は何飲むのよ」
「じゃあ俺もワインを」
「馬鹿言いなさい、まだ未成年じゃない」
 麻里奈はむっとしてだ。博之に言った。
「それでお酒なんて駄目に決まってるじゃない」
「家じゃいつも梅酒飲んでてもなんだ」
「あのね、お家じゃともかくとして」
「お店じゃ駄目なんだ」
「それは二十歳まで駄目よ」
 本当にだ。それまではだというのだ。
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