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冷えたワイン
第五章
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ないでしょ」
 だからだというのだ。そしてだ。
 麻里奈はここでだ。こうも言うのだった。
「それに。ワインよね」
「うん、ワイン」
「ビールにも飽きてきたところよ」
 二日も散々飲んでだ。いい加減にだった。
「それじゃあ今日はね」
「ああ、今日も飲むんだ」
「御昼は飲まないわ」
 その時はだというのだ。
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