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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic23-B新暦75年ミッド・プライソン戦役〜Battle Field〜
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なの? その・・・」
『十分、泣いたよ。それに、ここでリタイアするとドクターから叱られる。さらに言えば、喪に服すのはこの一件を片付けてからだ。そうしたら、涸れるまで泣かせてもらうよ』
『早く弔ってあげるために、あたし達シスターズも改めて本格参戦するんだよ』
心配そうに訊いたアリサに、チンクとセインはしっかりとした口調で答えた。だったらこっちも今だけは下手に慰めはしねぇから、「そんじゃ頼むわ。あとどれくらいで到着だ?」って遠慮なしで行くことにした。
『もうすぐだ』
遠くの方から風切り音がフェードインして来た。後方を見ると、「なんだアレ・・・!?」バイクのようなモンが向かって来るんだが、普通の二輪に出せられるスピードじゃねぇし、何よりタイヤが無ぇ。本来、前輪があるはず部分に在んのは、横に寝かされた状態のタイヤ。
「どう見ても市販品じゃないわね・・・」
本体後部の両サイドには、足を乗せるための足場があって、その後部にはブースターが付いてる。どうやら後部ブースターが推進力で、前輪の横タイヤはおそらく浮揚力を担うブースターなんだろ。何せ、空を飛んでやがるからな。後部末端には尾翼と垂直翼。アリサの言うように市販品じゃねぇな、こりゃ。
「お待たせ〜!」
「途中で陸士部隊を追い抜いて来たが・・・。やはり行動が遅い」
そんな空飛ぶバイクのハンドルを握ってんのはセインで、タンデムシートの後ろにチンクが座ってた。ヒューンと出力を抑えたような音を発しながらバイクはゴトッと岩場に着陸した。
「地上本部から来たんだろ? そんで南部の陸士隊を追い抜いて来たとか。どんだけ速いんだよ。つうかコレ、完全に違法だかんな」
「許せ、ヴィータ。局の車に乗られていては日が暮れる。故にドクターのオモチャ――エアロチェイサー試作機を引っ張り出して来たのだ」
チンクがエアロチェイサーっつう名前のバイクのシートを軽く撫でた。目はとても寂しそうだ。一度目を伏せて、開けた時にはもうキリッとした強い目に戻っていた。そんで「それで? どうする、これから」っていう問いに答える前に、「チッ。また撃ちやがった!」巡航ミサイルが2発、首都へ向けて撃たれた。
「これ以上は待っていられねぇし。・・・しょうがない。このメンツだけで仕掛けるぞ!」
スバルとギンガは変わらずクイント准陸尉を相手にしてもらう。残りは全員、ノーヴェ達を瞬殺するために動く。セインが「兵器は後回し? あたしのスキルで潜航しようか?」って挙手してきたが、「却下」だ。
「デルタが内部に居る可能性がある。どんな戦術を執るか判んねぇ奴の居る列車砲の中に、お前1人を送るわけにはいかねぇよ。だったら他の戦力を無力化して、外に引っ張り出すのがベターだ」
本当はさっさと乗り込
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