暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1585話
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か」
『それでも恋人に心配される言葉ってのはいいんだよ。じゃあね』

 短いやり取りだったが、それだけで十分に満足したのか、綾子は綺麗な笑みを浮かべるとそのまま胴体と頭部だけになったリーオーを運んでいく。
 コックピットを手で押さえている状態で運んでいかなければならない以上、MAに変形は出来ず、徒歩での移動だ。
 普通に考えれば、敵のど真ん中から歩いて自軍まで戻る……というのは、自殺行為以外のなにものでもない。
 だが、それはあくまでも普通のパイロットならの話であり、既にこの世界ではガンダムのパイロットに準ずるだけの技量を得た綾子であれば、問題はない筈だった。
 そう言えば、本当に今更の話だが……ゼクスの乗っていたリーオーはノーマルのリーオーだったな。
 両肩にビーム砲を装備しているリーオーとかもあったと思うんだが。
 ああ、でもビームサーベルで挑んできたという事は、元から近接戦闘で勝負を挑む予定だったのか。
 であれば、動きが鈍くならないように出来るだけ機体を軽くするという意味では余計な装備がついていないノーマルのリーオーを使うのは決して間違っている訳ではないだろう。
 さて、この速度なら近づいてきているのはエアリーズか?
 だとすれば、もしかしてノイン辺りがやって来た……という可能性もありそうだ。
 そんな俺の予想とは裏腹に、姿を現したエアリーズは5機……いずれもが、ノインのパーソナルカラーの緑ではない、ごく普通のエアリーズだった。
 てっきりゼクスの危機を悟ってノインがこっちに来るとばかり思ってたんだが……うん? もしかして、現在別行動中なのか?
 原作でもノインはゼクスの命令、もしくは頼みにより別行動を取る事が多かった。
 今がそのような状況になっていても、特に不思議でも何でもない。
 ただ、原作ではそういう時の多くはリリーナ関連だったが……幸か不幸か、この歴史ではドーリアンは意識不明であっても生きており、レディ・アンがドーリアンを暗殺しようとしたというのは、リリーナも知らない筈だ。
 であれば、ノインがリリーナの護衛として動く必要もない。
 つまり、それ以外で何か……

「っと」

 考え事をして動かないトールギスに、エアリーズはミサイルとチェーンライフルを一斉に発射する。
 勿論それを黙って受ける気はないので、スーパーバーニアを使用して後方へと回避。
 地面にミサイルが当たって爆発が巻き起こるのを見ながら、ドーバーガンを構える。
 向こうも既にトールギスの能力については大分理解しているのか、こっちがドーバーガンを構えた瞬間にそれぞれ別方向に散らばっていく。
 今までトールギスに好き勝手やられただけあって、対応が早いな。
 それでも別にドーバーガンを無力化された訳ではない。
 威力をビームラ
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