暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1585話
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だ?」
『アクセルに呼ばれるまでは特に問題なかったわよ。基地の外に向かって攻撃を仕掛けていた兵器の類をある程度破壊したわ』
「そうか。なら、連合軍の方も随分と楽になっただろうな」

 基地に立て籠もっている状況で有利な理由の1つが、基地に設置されている防御兵装だ。
 これらの兵装はエネルギーや残弾のある限り、対象へと向かって攻撃を続ける。
 その数が減っていくというのは、連合軍にとってもかなり有利な状況だろう。

『でしょうね。……それで、そのリーオーが?』
「ああ。ゼクスが乗っている機体だ。コックピットから逃げ出さないように、しっかり押さえたまま連合軍へと引き渡してくれ」
『連合軍に? ……いいの?』

 シャドウミラーでゼクスという存在を利用しなくてもいいのかと、そう暗に尋ねてくる綾子だったが、現在のシャドウミラーの状況を考えればそんな余裕はない。
 ルクセンブルク基地の攻略が終わった後でなら、そんな余裕も出来るかもしれないが。
 ……いや、意外とサリィ辺りならなんとでもしそうな雰囲気が……
 それでもやっぱり基本的には止めておいた方がいいか。
 余計な仕事を押しつけて、それが理由で何か大きなミスになったりしたら、ちょっと洒落にならないし。
 その点、連合軍の方では人員的な余裕はかなりある。

「ある程度人員の余裕があるのは連合軍の方だろうし、そっちに頼むしかない。ただし、捕虜の虐待とかは決してしないように言っておいてくれ」

 ジュネーブ条約とかそういう条約でもあればいいんだが……もしくは南極条約か?
 ともあれ、連合軍にとってOZの人間……それも屈指のエースパイロットというのは、恨み骨髄とでも呼ぶべき対象だ。
 勿論上の方になれば、利用価値を見出す者もいるだろうが……現場の、それも下っ端ともなれば、何か勘違いして捕虜に対する虐待を考えないとも限らない。
 折角捕らえたゼクスなだけに、危害を加えるような真似は絶対にしたくなかった。
 OZとの戦いが終わったら、可能ならシャドウミラーに……この臨時のシャドウミラーではなく、ホワイトスターにいる方の、本当の意味でのシャドウミラーにスカウトしたい人材なのだから。
 ……まぁ、本人がそれを引き受けるかどうかというのは別問題であり、トレーズ程ではないにしろ、色々と難しいとは思っているのだが。

『分かった。じゃあ、行くわね』

 ここがルクセンブルク基地……OZが占領した基地である以上、当然ながらこうしてゆっくりと話していられるような余裕はない。
 実際、レーダーにはこちらに向かって近づいてきているMSが映し出されている。
 綾子が素早くこの場を立ち去ると口にしたのも、恐らくそれが原因だろう。

「気をつけてな……ってのは、綾子には向いてない言葉
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