提督はBarにいる×プレリュード編・その3
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殻を剥いてからは手早くやること。凍っているとはいえ生卵だ、溶けやすいからな。
衣を付けたら中温の油にお玉などで静かに入れよう。ここからの揚げ具合は好みだが、俺のオススメは中温で5分位。白身はしっかりと固まりつつ、黄身はトロリととろけるような状態になる。
「ハイよ、珍しいかは解らんが『半熟卵の天ぷら』だ。天つゆや醤油も美味いが、何と言ってもカレー塩が最高だな」
カレー塩は市販のカレー粉と食卓塩を1:1の割合で混ぜた物だが、意外と天ぷらとの相性はいい。それと半熟卵の天ぷらの組み合わせは是非試してみてほしい。
サクッという軽い歯触りの衣の中から、ぷるんとした卵の白身。その中からトロリと濃厚な黄身が溢れだしてくる。
「おっ……ととと」
帆波大佐は箸よりも手掴みが良いと判断したのか、手で掴んでカレー塩を先に付け、ガブリ。垂れてきた黄身をズルズルと啜り、咀嚼する。卵とカレーの相性は、皆さんご存知の所だろう。また、卵と酒の相性も然りだ。隣の叢雲は無言で黙々と食べている。余程気に入ったか。それなら立て続けに珍しい天ぷら、『芋の天ぷら4種盛り』を出すか。4種類、といってもさつま芋の味付けを変えるのではなく、芋の種類自体を変えるのだ。使うのは、さつま芋、ジャガイモ、山芋、里芋の4種類だ。
《定番!さつま芋の天ぷら》
・さつま芋:1本
・天ぷら衣:1カップ
さつま芋は水洗いして良く土を落とし、斑に皮を剥くか剥かずに輪切り。しっかりと衣を付けたら油へ。火の通りのチェックが難しい食材ではあるが、竹串などを刺してチェックしよう。ホクホクと甘いさつま芋の天ぷらは、塩でも天つゆでも絶品だ。
《フライドポテトとは別物!ジャガイモの天ぷら》
・ジャガイモ(好みの種類を!):適量
・天ぷら衣:ジャガイモの重量の2/3くらい
ジャガイモはラップでくるんでレンジでチン。軽く竹串が刺さる位には火を通しておく。※完全に火は通さない事!皮は……剥いても剥かなくてもOKだ。切り方も輪切りか櫛切り、細切りにしてかき揚げ風ってのも中々美味い。オススメは輪切りかな。後は衣を付けて、油で揚げる。ある程度チンして火が通っているので揚げ時間は短くて済む筈だ。天つゆよりも塩がオススメ。
《ネバネバではなくシャキホクに!山芋の天ぷら》
・山芋:1/2本
・天ぷら衣:山芋と同量くらい
山芋の天ぷらは他の3種類に比べると淡白な分、アレンジの幅が広い。切り方を変えてみたり、衣に青のり混ぜて磯辺揚げ風にしてみたり、輪切りにしてチーズや梅肉を挟んでみたり……。アイディア次第ではさつま芋以上の天ぷらのレギュラーになり得るポテンシャルを秘めている。
皮を剥いて、お好きな形にカットして、衣を
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