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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第四話 光と影…いやこの場合は闇か?
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―――諏訪原タワー―――
蓮が獣達と相手をしている丁度その頃、ヴィルヘルムと司狼の下にも新たな人物が現れていた。
「ナウヨックス、テメェ邪魔してんじゃねえよ」
苛立ちを隠すこともせず声に出すヴィルヘルム。声を向けた先には少しだけ笑みを浮かべながら佇むアルフレートの姿があった。
「邪魔しに来たわけじゃないよ。ただ、彼に興味があったので。少し話したらすぐに下がるよ。
はじめまして、アルフレートと言います。君は…司狼君であってたかな?」
「人にもの尋ねるときは自分の目的言ってからって教わらなかったのかよ?正体言ってから聞けや」
「そこは名前じゃなかったかな?まあ、良いか。では改めて始めまして、アルフレート・ナウヨックス、ドイツ軍時代にての階級は親衛隊少佐。他に聞きたいことは?」
「じゃあ遠慮なく、お前さん…何だ?」
「?だから先程言ったでしょう。アルフレー…「御託はいいんだよ。オレが聞きたいのはそんなことじゃねえ、あんたは少なくとも人じゃねえだろ。いや、そういう事じゃないか。そこの中尉殿やあの女とも違う。なんていうか匂いだ(・・・)オレらと根本から違っていやがる」……へえ、やっぱり面白いよ、君は」
先程から浮かべていた微笑を深くし、狂気にも似た笑みを一瞬浮かべる。
「気に入ったよ、まあ会う機会があったら力を貸してあげてもいいね。でもまあ、今は…」
「おい、もういいだろナウヨックス。てめえのその戯言で俺を苛立たせんな。いきなり出てきてペラペラ喋ってんじゃねえよ。しかもまた会ったらだぁ?おいおい俺がコイツを生かすとでも思ってんのか、なあおい!」
ヴィルヘルムが吼える。チラリとアルフレートはそちらに顔を向け微笑のまま言った。
「彼から逃げれたらの話だろうね」
「ハ、その位やってやろうじゃねえか、力貸すとか簡単に言っといて後で後悔すんなよ」
「無視すんな、てめえらぁ!」
ヴィルヘルムが右手を突き出し突っ込んでくる。アルフレートはしょうがないとばかりに肩を竦めながら言う。
「はいはい、後は好きにして良いよ。すぐに引かせてもらうさ」
そう言ってヴィルヘルムの突撃に対し自身の一部を刃の形の影に変える。そしてそれがヴィルヘルムの影に突き刺さりヴィルヘルムが動きを止める(・・・・・・)。
「な、テメエ!?」
「確かルサルカちゃんも影を使ってたでしょ、それを真似てみてね。影踏み遊びならぬ影縫い遊びってね。もっとも拘束力なんて一瞬だけどね。じゃあねヴィルヘルムに司狼」
そう言いながら闇に溶け込むように消えていくアルフレート。ヴィルヘルムが完全に動けるようになったころには既に居なくなっていた。
「それじゃあ、まあ生き残ればあいつが何かくれるらしいし、それに
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