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冷えたワイン
第一章
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ナンパを受けてきゃっきゃっ、とはしゃいでいる。青い海の中には浮き輪で浮かぶ少女達がいて砂浜では城が築かれている。
 海の家はとても賑やかでラーメンやカレーの匂いがしてくる。その中でだ。
 麻里奈はビニールを敷いてパラソルで日を避けている。そうしてだ。
 そこで白いワンピース姿で座ってだ。缶ビールを飲んでいた。
 そのビールと一緒にフランクフルトを食べながらだ。隣にいる黒髪を短く刈った半ズボンの少年に言った。
「あのね」
「あのねって何だよ」
「私ね。ニースに行くつもりだったのよ」
 こうだ。極めて面白くなさそうな顔で少年に言うのだった。
「フランスのね。そこに行くつもりだったのよ」
「ああ。そうだったんだ」
「折角休暇取ったしお金もあったし」
 行けることは行けたとだ。面白くなさそうな顔で話す。
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