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御使いのいる家 ぱ〜と6
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高かったのですぐに断念。詳しい所を伏せつつ事情を話すと親身になって応じてくれ、テレポート装置や次元転移に使えそうなものを色々と与えてくれたという。
 しかも修羅王は修羅の王だけあって修羅最強。襲撃してきたヴェリニーに丁寧に機神拳なる拳法を教えてくれたりもするし、とにかく修羅王すごい。修羅王イケメン。修羅王ホレる。……とのこと。

「お前ル=コボル様LOVEとか言ってなかったっけ?」
「アタシ気付いたの……ル=コボル様への愛は言わば『大人になったらパパのお嫁さんになる〜!』とか言っちゃう小娘の妄言で、真実の愛は別の所にあると……それに転移装置を使えばいつでもソーディアンに戻れるから遠距離恋愛ドンと来い!あ〜ん修羅王様ぁ〜♪」
「おいどうするガズム。ヴェリニーが完全にアホの子になってしまったぞ」
「それなんだがなイスペイル。俺ら変化以前に大変重要なことを忘れてる気がするんだ」

 忘れている事とは、彼らの存在意義である目的でもあるル=コボルの復活のことである(直球)。
 ル=コボルは自身の欠片と幹部たちを吸収することで復活する存在。なので幹部が揃ったら普通その話をするべきだ。彼らもそのために2000年間ノリノリで惑星を破壊してきた筈だ。

 ところが彼らは余りに刺激的な体験をし過ぎたせいで肝心のル=コボル復活どころか自分たちが全員同じ相手に倒されていることさえすっかり興味をなくしている。哀れル=コボル。君の出番はもうない。

「まぁ忘れるぐらいだから急ぎの事ではあるまい。んぐっ……美味い!!人間どもめこんな美味いものを日常的に飲み食いしてるのか!羨ましいことこの上なし!!」
「同感だ。こんなことなら俺も機械じゃなくて肉の躰で活動してればよかった。店員さんゴボウの天ぷらとゲソ揚げ、それと手羽先ー!」
「修羅王様はアサクサという土地に執心のご様子……今度の休みはアサクサ行ってお土産買いまくるわよー♪」

 こうして悪の三幹部は見事に世俗に染まり切ったままこの街で暮らしている。




「………ところで、イスペイル。俺はこっちに来て日が浅いから金が余りないのだが、会計はいまいくらぐらいだ?」
「何だお前そうだったのか?まぁ代金は俺が立てておくさ」
「すまん、世話になる」
「それより、今アドヴェントという男が俺達のような人材を集めて会社を作ってるんだ。お前行ってみたらどうだ?」



 住民ナンバー03,「イスペイル」

 マスクマンとして近所の子供たちから妙に人気がある元イディクス幹部。
 何気にル=コボルから謎の独立を果たし万々歳で人間生活を謳歌中。
 地元のリフォーム会社で爆発的に出世中で、将来は社長。
 密かに自分の被っているマスクを量産して売る計画を立てている。

 住民ナンバー04,「ガ
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