御使いのいる家 ぱ〜と6
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に移植され、今の体を手に入れた。
ちなみにこの体、恐ろしい事に機械を用いながらも恐ろしい精度で人間を再現しているのでほとんど人間と違いがないという。シエロの暑苦しくてガテン系な雰囲気がものすごく嫌だったイスペイルだが、この技術力に度肝を抜かれて技術を盗むためにシエロに弟子入り。
その後なんやかんやあって次元修復の光に巻き込まれてここに辿り着くまでずっと協力していたそうだ。途中で地球が滅びそうになったり、地球の時間が停止しそうになったり、地球が征服されたり、地球が滅びそうになったりの波乱万丈大活劇だったという。
「結局あの技術の出どころはシエロのおやっさんではなくエーデルとかいう謎のおっさんだったようだが、研究者としては割と有意義な経験だったな。うん、数十回は死ぬかと思ったが充実した日々だったぞ」
「アンタの周囲おっさんしかいないわね……アタシムサいの嫌い〜」
「何だとぉ?そんなこと言う奴にはヒートスマイルかますぞ!!喰らえ、ヒートスマイルッ!!」
キラッキラに輝いた目とサムズアップ、そして筋肉を全面的に強調した全力でムサいスマイルが発動した瞬間、店内の気温が11度、湿度が33%上昇するほどの暑苦しさが吹き荒れた。
「ぎゃああああああ!!やめろ暑苦しい!!夏だぞ!今は夏なんだぞ!!」
「ちょ、悪かったわよ!!悪かったからもうやめてぇぇぇぇ〜〜〜〜ッ!!」
「分かればよろしい!じゃ、生ビール追加お願いしまーす!!」
キンッキンに冷えた生ビールをCMかというほど美味しそうにグビグビ飲むイスペイル。その姿にかつて悪の幹部だった頃の面影も、研究者的な面影も全く存在しない。唯のコスプレ系ガテン男である。
……なお、この店は最近サクリファイとカリ・ユガが飲み交わした店であり、二人が現れてからというもの変な人が出没することで周囲に有名になっているので既に店員は何も言わない。言わずもがな、今日の変な人はイディクス3人衆だ。
「大体人の事を色々言うが、俺的にはお前らの現在も気になるぞ。特にガズム!お前、俺たちが思念体だから辛うじて理解できたものの今は誰の体を使ってるんだ?」
ガズムは常に誰かに憑依して活動しているが、イスペイルの記憶が正しければ前のガズムは冴えないサラリーマンみたいなオッサンに憑りついて……いや、幼女だったか?とにかく今とは違う体に憑依していたと記憶している。
しかし現在のガズムは……ガズムは……誰?って感じの銀髪イケメンになっている。
イスペイルの問いに、ガズムは困ったように首を傾げた。
「それがな、俺も良くは覚えておらんのだ」
「は?」
「え?」
「取り合えず、あの忌々しいアトリーム人に負けた俺は気が付いたら宇宙空間に漂っていた。この体はそこで調達したんだ。バルシェム・シ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ