通りすがり
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援護に来てくれていました。
「こいつらはもう大丈夫です!!」
「あとはこの3人だけだよ〜」
遅れてきた山賊たちは全員捕まえ、残すところこの三人だけです。向こうが強くても、皆がいればきっと勝つことだってできるはず。
「わぁ!!また可愛い子たち増えたぁ!!」
それを見て焦るどころか逆に大喜びの様子を浮かべるショートヘアの女性。やっぱりこの人ソフィア側の人間なんじゃないかな?ちょっと怖くなってきたんですけど・・・
「別に何人増えようが関係ない。関係ないが・・・」
チラッと視線を私たちとは別のところに向けるエーメさん。その視線の先にいるのは、水髪の少年に圧倒されている仲間の姿。
「向こうがヤバイみたいだな」
次々に攻撃を浴びている青年。なす統べなくやられていく男性の姿を見て、思考するように目を閉じると、一つの結論に達し、ゆっくりと目を開きます。
「私があいつの相手をしよう。ローレ、カラスが来るまで一人で対処できるか?」
「いいよぉ」
親指と人差指で小さな丸を作り、光の剣を扱う女性を送り届けるローレさん。
「じゃあ、どこからでもかかってきていいよぉ」
一時的にとはいえ二人から一人になり、こちらは二人から五人に増えた。本来なら絶望的に不利な状況であるはずなのに、彼女はそんなことを微塵も感じさせないほど楽しそうに見える。
「ナメられたものね」
「ムカつくよ〜!!」
その態度に苛立ちを露にするシャルルとセシリー。セシリーに至っては地団駄を踏んでおり、明らかにイライラしているのが見えていた。
「ウェンディさん!!シェリアさん!!今チャンスですよ!!一人のうちに早くやっちゃいましょう!!」
しかし、サクラの言うことが一番正しいと思う。向こうからあの男の人が戻ってくるまでそれなりのタイムロスがあるはず。今なら五対一、敵を倒すにはこれ以上ないチャンスだ。
「行こう!!みんな!!」
「うん!!」
「わかった」
「頑張りましょう!!」
「チャンスチャンス〜!!」
彼女のおかげで士気が上がり、全員のやる気が底上げされる。先に一人倒して、あとから来た人にも有利な状況で戦えるようにしちゃおう!!
シリルside
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
血塗れになって大きく開いた傷口を押さえているカラス。俺は膝をついている彼を見下ろしている。
「そろそろ捕まってもらいますか」
これ以上やると殺してしまいかねないし、ウェンディたちも押されてたみたいだから援護に行かないといけない。なので、今にも気を失いそうな青年を捉えようと用意していた縄を取り出す。
「!!」
しかしその時
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