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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
絆の始まり
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の頃から俺はお手伝いさんから、料理を教わろうと思ったのだろう。
順調に姉貴の風邪は治っていったが、姉貴の風邪が治った直後、次は俺が高熱の風邪を引いてしまった。親父と御袋は仕事でいないがお手伝いさんはいたためお手伝いさんに看病を頼んだのに、姉貴が学校から帰ってくれば無理矢理自分が俺の看病をやると言い出した。
まあ、また風邪を引いたらどうするんですか!とお手伝いさんに怒られて、結局姉貴は部屋で勉強をしていたが、隙を見ては来て楽しそうに俺の看病をした。
「・・・・・・くっ・・・・・」
俺は苦しい声を出してしまい、それとともに涙も出そうになったが、無理に涙を流すのを堪える。
キリトもベッドのシーツに顔を伏せ、歯を食い縛り、全身をワナワナさせていた。だが涙は出ていなかった。
「・・・・・・どうしたの?お兄ちゃん、お姉ちゃん」
そう言ってアガサは柔らかく小さい掌がおずおずと差し出された。俺はその手を優しく握り、キリトは髪を撫でられていた。
おかみさんの家に何十分いたかは分からないが、少し心の整理が付いたのか、俺とキリトは外に出た。
時間を調べてみれば、もう時間は11時に近付こうとしていた。
「なあ・・・・キリト」
「ん、なにラグナ?」
家に出るまで俺はキリトに顔を見せなかったが、このクエストをやって俺の覚悟はさらに高まったためキリトに宣言しようと思う。
「キリト・・・・絶対にこのデスゲームを生き残ろう!」
「え?・・・・・・」
「このクエストを受けてみて分かったんだ。俺達の現実はここじゃない、ここにすべきじゃない。俺達の現実は俺達が本当に生きるべき場所は、あの場所だ。あの現実世界こそが俺達の居場所なんだ」
「仮想空間に安寧や居場所を求めたら、それはただの逃げになってしまうんだ。だけど俺はもう逃げない、現実世界でも戦うし仮想空間でも戦って生きて帰る・・・・・・・だからそのためにもキリトお前の力が必要だ!勝手で悪いと思う、でもお前の力を俺に貸してくれ!俺の力もお前に貸してやるから!」
俺の強い言葉にキリトは固まっていたが、数秒で硬直が解け真剣な表情になると頷いて力強い返答をくれた。
「うん!任せて!私も現実世界に帰りたい!!だからラグナに力一杯手を貸す!絶対に生きて帰ろう!」
その返答を聞き、俺は右手を差し出した。キリトは俺の右手を見て自分の右手で握った。俺達は力強い握手をして、更なる覚悟と共にこのデスゲームを生き残る決意を表した!
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