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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
絆の始まり
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「その通りだよ。君が来なかったら僕は死んでいたかもしれない」

そう言ってコペルは頭を下げたが、お礼の言葉は言わなかった。そうだろうな、人を殺そうとしといてお礼を言うなんて虫が良すぎるもんだ。

コペルの言葉にしばらく場は無言になったが、俺はコペルの前まで歩き出して喋る。


「このデスゲームに絶望してよ。訳の分からねえ行動を起こす奴もいるよな。クエストをクリアさせるために自分だけでも生き残ろうとして他人を犠牲にさせる奴」

俺はコペルの前まで来る、俺が来たことにコペルは顔を上げる。「でもな・・・・・・」と言った瞬間、俺はコペルの胸ぐらを思いっきり引っ張り上げた。

「ひぃっ!?」

「俺はてめえみたいな他人の命を考えねえ奴は一番大っ嫌いなんだよ!!!」

胸ぐらを掴まれたことにコペルはまた情けない声を出した。

「この仮想世界は現実世界とは違う!つまりそれはこの世界の人間の“命”はみんな平等なんだよ!!!」

俺の怒鳴り声と顔にコペルは間抜け面で目から涙を出していた。それでも俺の言葉は終わらない。


「いいか!もしも次同じことをやってみろ!どんな手を使ってでも、てめえを追い詰め俺の手で殺して見せる!・・・・・・覚えておけ!!!」

俺の気迫に負けたのかコペルは、無言でガクガクと首を縦に動かした。了承の答えを貰った俺はコペルの胸ぐらを離しアイテムウィンドウを開く、胸ぐらを離されたことにコペルは低い腰になりながら去ろうとしたが俺はそれをさせはしなかった。

「待ちやがれ」


俺はアイテムウィンドウを開いて中心が仄かに光っている薄緑色の球体のリトルネペントの胚種を出現させ、今だに咳き込んでいるコペルに投げた。

「ほらよ」

「・・・・・・・・え?」

投げられた胚種はコペルの顔に当たるも、コペルは慌てながらキャッチした。リトルネペントの胚種を渡したことに、疑問を抱きながらコペルは俺を見た。

「な、なんで?」

「運良くリトルネペントの花つきが2体出てきたんでな。いらねえからてめえにやるよ」

「ッ・・・・・・・・・・」

「さっさとそれ持って失せやがれ!そんで報酬も貰ったらホルンカの村も出ていけ!顔なんか見せてみろ、すぐにてめえをぶっ殺すぞ!!」

「は、はい!?」

俺が胚種を渡したことにコペルは複雑な顔を見せたが、俺はその顔に苛立ちが募り、怒気を込めまくった大声を上げると、コペルは逃げ腰のまま全速力で俺達の前から姿を消した。

「ふぅ・・・・・初っ端からこんなことになるとはな、中々気は抜けられないな」

「ラグナ・・・・」

後ろからキリトが声を掛けてきたため、俺は振り向いた。振り向いてみるとキリトは恐る恐ると言った感じで、目は涙が出そう
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