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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
絆の始まり
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なく、俺達はお互いの背中を守りきることができた。

キリトの方のリトルネペントは全て葬られ、残るは俺の目の前にいるリトルネペント1体。運が良いことにそいつは胚種を出す《花つき》だった。

リトルネペントの攻撃をギリギリで交わして、左手に持っているスモールソードで、ソードスキル《バーチカル》を放つ。

『シュアアアア!?』

リトルネペントは奇声を上げて消え去ったが、俺より先にリトルネペントの大群を倒したキリトが俺に向かって叫んだ。


「ラグナ危ない!?右からリトルネペントが!」

キリトの叫び声に、俺は急いで右方向を振り向いてみれば、右の藪の方からリトルネペントが出てきやがった。しかもまた《花つき》だ。

いきなり出てきやがったリトルネペントに驚くも、攻撃を仕掛けてきたため避けれないと判断した俺は、無理に左手を蔓に向けてリトルネペントの攻撃を大きく弾いた。

「喰らうかっ!」

攻撃を弾かれリトルネペントは仰け反る感じになる。俺は左手に持っていたスモールソードを右手に持ち替え、ソードスキルの態勢に入った。

「いい加減、てめえらとの戦いは飽きたんだよ!」

叫んで、俺はレイジ・スパイクをリトルネペントの花つきにぶち込んだ。

『シュアアアアァァァァァァァァァァ!?』

リトルネペントは長い悲鳴を上げながら、ポリゴン片になって砕け散った。俺のスモールソードも手を下ろした瞬間に耐久値の限界が来たらしく、スモールソードも儚く砕け散った。

パキィィィィィィン!


それを見た俺は驚愕の顔をしながら、口を開いた。


「・・・・マジかよ」

そう言うと、キリトが歩きながら声を掛けてきた。

「大丈夫だよ。上手くこの森を抜けられる方法があるからね」

「そいつは助かるが・・・・・・俺以上にリトルネペントを狩ったのに、スモールソードが持ちきったのがすげえよ」

「ラグナよりは片手剣の扱い方は熟知してるからね」

「・・・・・・・・・・へっ、この野郎」

少し間を作りキリトを見ながら言うも、キリト何やら含みのある言い方で返してきた。お互い笑い合うが、それも1分程度で止め、俺は鋭い目付きをして後ろの藪に怒鳴り声を掛ける。

「ま、そんなことよりも・・・・・・・・・おい!藪に隠れてる奴出てこいよ!!出てこなきゃ俺が力ずくで出させるぞ!!!」

俺の怒鳴り声にキリトは驚く顔をするが、すぐに何かが分かった顔をして俺の後ろの藪を見た。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「コペル!?」

後ろの藪から俺が助けた、少し背の高い男が出てきた。キリトは先程より驚きの声を出し警戒するように男を見た。
どうやらこいつがキリトを殺そうとしたようだな。

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