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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter63
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れるのか…わたしには疑問でしかたがなかった。
女性「確かに疑わない方が可笑しいわよね…」
いくら何でも出来過ぎてるもん…けどなんでかな?この人を信じてもいいって心の奥底でそう思ってるんだよね。
女性「…ねえ、ちょっとだけこっちに来て」
あの人はそう手招きすると私は警戒せずに近づき目の前に立つと突然私を抱きしめてきた。
突然だったから少し取り乱したけど…どうしてかな?
この抱き心地…懐かしく感じる。
女性「あなたのことはいつまでも見守っているわ、由紀…」
え?
由紀「どうして私の名前…」
教えた覚えがない…ここは私の夢の世界だから?知っていて当然なのかな?
女性「どうしてでしょうね」
そうクスリとあの人は微笑む。
女性「話はここまでね、さあ早く行きなさい、お友達を助けに行かないと行けないんでしょ」
あの人に言われて抱きしめていた私を離すと学園生活部の扉に手を掛けて開けると中はいつもの部室の部屋じゃなくて摩訶不思議な空間に繋がっている。
由紀「……」
私は躊躇わず入るつもりだけどもう一度だけあの人の顔を見ようと振り返る。
由紀「えっ!?」
あの人のいる方向に振り向くのあの人は体が光、徐々に透き通っていて、あの人だけじゃなく隣にはもう一人…
由紀「お父さん!」
あの学校で命を引き取ったお父さんもあの人と同じように体が消えかかりながら、私に向けて微笑んでいた。
丈槍父「由紀、私はいいや、私達はいつまでも由紀を見守っている」
お父さんの言葉で私は一つの可能性…ううん、答えが思い浮かんだ。
お父さんの隣に立っているあの人…私はなつかしいと感じた。それもそのはずだ…
女性「悩むことや苦しいことも色々とあるかもしれないけど…由紀は一人じゃない…頼りになる友だちがいっぱいいるから」
由紀「うん…うん…!」
今見ている光景のあまり感情が抑えられず頬に涙が垂れる。
女性「それじゃあ、私達は行くわね…由紀の幸せを願っているわ…愛してる由紀」
…私の…私達の娘
由紀「うぅ…ひっく…お父…さん…お母さ…ん…」
お父さんとお母さんの体は光の粒になって飛散してその直後私は先程より多く涙を流した。
由紀「うん…私…行くね…行ってきます…お父さん…お母さん…」
涙を腕で拭い必ずみんなを助けると決意し私は外へと通じている扉の先に足を踏み込んだ。
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