ガンダムW
1584話
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で押していたトールギスは、当然その対象がなくなった事で前のめりになる……筈だったのだろう。本来であれば、だが。
だが、トールギスはその場で立ち止まっており、前につんのめってはいない。
寧ろ、一定の距離を離れてくれたのを確認すると、そのままドーバーガンの砲口をリーオーへと向ける。
ゼクスにとっては千載一遇の好機を見逃したと理解したのだろう。
こちらとの距離が離れ、自分がドーバーガンで狙われたのを確認するや否や、横へと跳ぶ。
一瞬後、リーオーの頭部があった場所をドーバーガンのビームが貫く。
ちっ、これを回避するとは思わなかった。
だが……今の無理な動きは、リーオーにとっても相当の負担だったのだろう。
横っ飛びになった状態のまま、リーオーは地面に横たわっていた。
着地姿勢をとるだけの余裕がなかったのか、それとも単純に今の動きでリーオーの膝や足といった場所の関節が壊れたのか。
理由は定かではないが、こちらとしてはチャンスである以上、見逃すつもりはなかった。
再び腕を動かし、ドーバーガンの照準を合わせ、トリガーを引く。
砲口から放たれたビームは、真っ直ぐにリーオーの下半身を破壊する。
コックピットに被害が出ないようにして狙ったのだが、どうやら狙い通りにいったらしい。
陸専用MSである以上、リーオーは下半身がなくなってしまえば動く事は出来ない。
いや、手で這って移動するような真似は出来るだろうが、それでは何の意味もない。
そして下半身が破壊された衝撃で仰向けになったリーオーのコックピットを、ゼクスが逃げ出せないように上から足で踏み……同時にビームサーベルを振るってリーオーの両腕も切断する。
「チェックメイトって奴だな」
聞こえているかどうかは分からないが、外部スピーカーでそう告げるのだった。
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