ガンダムW
1584話
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特にゼクスの場合、その辺に幾らでもいるエースという訳ではなく、OZでも屈指の……本当の意味でのエースパイロットなのだから。
それによりOZの受ける心理的動揺というのは、それこそ戦局を左右しかねない程に大きい筈だ。
『アクセル、お前には色々と聞きたい事もある。だが……それは全て、お前を倒してから聞かせて貰おう!』
その言葉を叫ぶと同時に、リーオーはビームサーベルを構えながらトールギスへと向かって突進してくる。
パンチやキックといった攻撃ではなくビームサーベルによる一撃なのは、やはり純粋な機体の性能では勝ち目がないと思っているからだろう。
原作でも、レディ・アンがリーオーで放ったパンチはシェンロンガンダムに正面から当たっても全くの無傷だった。
勿論トールギスはシェンロンガンダムと比べて装甲材がガンダニュウム合金ではない関係上、どうしても防御力は劣る。
だが、それでもリーオーとは色々な意味で雲泥の差なのは事実なのだ。
「けどな」
突っ込んできたリーオーの一撃を、スーパーバーニアを使って回避しつつ、こちらもシールドからビームサーベルを引き抜く。
そのままスーパーバーニアを使い、その場で機体を一回転させながらリーオーへと向かってビームサーベルを振るう。
しかし当然ながらゼクスもその動きは予想していたのだろう。素早くその場を跳躍する事により、こちらの攻撃を回避する。
へぇ、追従性の低いリーオーでこれだけの動きが出来るというのは、さすがゼクスってところか。
だが、追従性の低さというのは、どのような行動をとろうとも……それこそ、連続で動けば動くだけ、パイロットの操縦技術にはついていけなくなる。
勿論その動きの鈍さを誤魔化しながら操縦するのがパイロットとしての腕だが、それが分かっていても、どうしたって反応の遅さに苛立ちを覚えてしまうのは当然だった。
最初は小さいストレスであっても、それが続く事によりストレスは溜まっていく。
トールギスの胴体を横薙ぎにしようとして振るわれたリーオーのビームサーベルを、こちらもまたビームサーベルで鍔迫り合いに持ち込む。
ビームサーベルであれば、トールギスにもダメージを与えられる。
その判断は決して間違っている訳ではないが、同時に完全な正解という訳でもない。
鍔迫り合いの状態になれば、当然のように機体の性能差がそのまま結果としてもたらされる。
事実、最初はトールギスとリーオーの中間程にあったビームサーベルは、次第に押し込まれるようにしてリーオー側へと近づいているのだから。
「大人しく降伏してくれると助かるんだが」
『残念ながら、私の立場としてそのような真似は出来んのだ!』
鍔迫り合いの状況から、一気に力を抜いて後方へと下がる。
力
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