ガンダムW
1584話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ングダムという土地が重要拠点であるのならまだしも、ゼクスの個人的な感情を考えなければ、そこまで重要な立地という訳でもないし。
『こういうのを幸か不幸か……というのだろうな。だが、今の私はOZのゼクス・マーキスだ。OZの害になるものであれば、容赦なく排除させて貰う』
「サンクキングダムを放っておいても、か?」
『っ!?』
俺の口からサンクキングダムという単語が出て来た事に、リーオーの動きは止まる。
……ちなみに、何故ゼクスがリーオーを使っているのかと言うのは、何となく理由が想像出来る。
そもそもの話、現在OZが使用出来るMSはリーオー、トラゴス、エアリーズの3機種のみ。
一応トーラスもあるが、これは基本的に宇宙用MSとして開発された機体であり、少なくても現在のOZではトーラスを地上で使用する考えはないらしい。
ともあれ、トラゴスはガンタンク型のMSという事もあって、とてもではないが激しいMS戦には対応出来ない。
そうなると、残るのはリーオーとエアリーズのみとなるが、エアリーズは空中を自由に飛び回れる代わりに運動性がリーオーと比べても落ちる。
結果として、現状で一番ゼクスに相応しいMSはリーオーという事になる訳だ。
勿論普通のリーオーという訳ではなく、多少なりとも改修されてはいるんだろうが。
ああ、ちなみにパイシーズとキャンサーもあるけど、この2機種は水中用MSなので、ここでの使用用途を考えれば論外だろう。
『何故……サンクキングダムの名前を?』
訝しげなゼクス。
まぁ、ゼクスの正体がサンクキングダムの王族ミリアルド・ピースクラフトだと知っているのは、現状だとトレーズやノインといった限られた者達だ。
ガンダムがコロニーからやってきたMSだというのが公然の秘密だったのと違い、その秘密を知っている者は非常に少ない。
「さて、何でだろうな? ただ、世の中には普通なら知らない事を知っている者もいるんだよ。……俺達はシャドウミラーだぞ?」
『……なるほど、傭兵特有の情報ネットワークか何かか?』
どうやら俺の予想していた通りに勘違いしてくれたらしい。
まぁ、実際には当然のように俺の原作知識からの情報なんだが……今のゼクスにそんな事を言う必要はないか。
「どうかな? まぁ、それはともかくとして……俺にOZの害になるものなら排除させて貰うって言ってたが、こちらもシャドウミラーの邪魔になるようなら排除させて貰うぞ」
もっとも、ゼクスの重要性を考えればここで殺すような真似は出来ない。
寧ろ、捕虜とした方が連合軍にとっては有益だろう。
いずれシャドウミラーに所属する可能性も否定は出来ないし。
当然の事だが、自軍のエースが捕らえられたのを見れば、OZの士気は著しく下がる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ