第九十八話 蛍光その十二
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「そうした人っているからね」
「だからなのね」
「植物園の人達がいるんだ」
「当然の処置ね」
「というか酔って植物園に来られたら」
もうその時点でだ。
「怖いよ」
「植物傷つけたりするから」
「だからね」
それでなのだ。
「マナー違反だよ」
「そのことについて」
「そう、だからね」
本当にそれが理由でだ。
「しないに限るよ」
「そういうことね」
「けれどマナーが悪い人っているからね」
どうしてもだ、そうした人は本当に何処にでもいる。
「だからね」
「係の人が見張っているのね」
「そうした危機管理っていうかね」
「若しもの時の備えは必要ね」
「そうした人がいたらマナーが悪い人も意識するから」
見られていて何かあれば捕まえられることを警戒してだ。
「いいんだよね」
「軍隊と一緒ね」
ダオさんが僕の話を聞いてこう言った。
「それだと」
「まあそうだね」
「軍隊も備えだから」
「ちゃんと備えていればね」
それでだ。
「災害とかにも対応出来るから」
「そうよね、日本って災害多いからね」
「地震に台風に大雨ってね」
そうしたものがとにかく多い国だと思う、僕も。
「雷もあるし」
「地震、雷、火事ね」
「親父はともかくとしてね」
少なくとも今のお父さん達はだ。
「怖くないからね」
「その三つに比べたら」
地震、雷、火事だ。日本に昔からある怖いものだ。江戸なんかは度々大火事になって沢山の人が犠牲になっている。
「お父さんはね」
「怖くないわね」
「少なくとも今の日本ではね」
そうなっている。
「まだね」
「そうよね、日本は災害の国よね」
「地震、雷、火事、台風かな」
日本で現実として怖いものはだ。
「怖いものは」
「ダオが最初に挙げた三つに台風ね」
「台風は怖いよ」
地震と同じ位だと思う。
「暴風に大雨だから」
「ベトナムに来るわよ」
「ああ、そうだったね」
「あれは色々な国に来るわね」
「うちにも来るわよ」
モンセラさんが僕に言ってきた。
「迷惑よ、あんなの来たらね」
「大変なことになるよね」
「アステカじゃテスカトリポカ神の力の一つだったの」
古代のマヤ、アステカの神様の一柱だ。戦いの神で邪神だという。日本ではゲームや漫画に度々出て来る。
「雨を台風に変えて人に与えてくれるの」
「恵みの雨を」
「戦いは人が乗り越えるべき試練だっていう考えの神様でね」
「そうした教えだから」
「台風が来てたっていうのよ」
メキシコにもだ。
「それで正直ね」
「雨をそのまま欲しいよね」
「台風はいらないから」
モンセラさんははっきりと言った。
「そっちはね」
「やっぱりそうだよね」
「台風は被害が出るし来
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