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フリージングFINALアンリミテッド
UNLIMITED04――初戦――
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し訳なく思えてくる。しかし、その分を『自分が戦う』ことで負担を一祓したいとも思っている。
ともあれ、凱はエリズ先生達の歓迎を受けて、イーストゼネティックスという新しい環境へ身を投じていく事となる。

――勇者にとっての2回目の周回プレイ――
――原種大戦、三重連太陽系で培った特典をひっさげて――

――勇者王神話の新章(ニューゲーム)が幕をあける――





『訓練棟・仮想ノヴァ制御室』





前回のゼネティックス説明より――
パンドラは、今の時代の人類にとって、ノヴァへ唯一抗う事の出来る財産のようなものだ。財産は資産。才能の発芽どころか種である彼女たちに、聖痕という種をまく庭官が必要。すなわち、パンドラを教え導く庭官――略して『教官』を――
10代という薔薇の咲くお年頃の彼女たちが、リミッターとペアを組んで、洗礼を結んでは戦争の渦中へ身を投じていく。勝つためでなく、一人でもパンドラを帰還させ、死なせない為の日常訓練が施されていく。
パンドラ・リミッター育成機関という施風もあり、教官は必然といって女性が殆どだ。上位組織シュバリエから派遣される教官、固定勤務の専任教官、そして、退役して後進を見守る嘱託教官もいたりする。
そんな様々な教員が在籍するイーストゼネティックスで、獅子王凱は嘱託員として(形式上)居座ることとなった。
アオイ博士曰く『勇者としての目線で、パンドラがどのように映るかを知りたい』といい――
シスター=マーガレット校長曰く『パンドラ達と同じ目線で、生徒達の成長を見守っていてほしい』とのことで――
そんなこんなで、凱は様々な環境に巻き込まれながらも、聖痕を宿した生徒達との日々を過ごしていた。――
たくさんのパンドラとも巡り合えた。大勢のリミッターとも知り合えた。出会いと巡り合いの経験は、凱を勇者として育て上げるには役に立つはずだ。そう判断したアオイ博士達の判断は正解とも言えよう。
『心ともいえるAIとの親和性が群を抜いて高い』という、宇宙飛行士時代から続く凱の性格は、2060年代という時代でも、遺憾なく発揮されている。慕われやすい直視的な行動と包容力によって、パンドラとリミッター、教官達とも打ち明けるにはさほど時間は有しなかった。

ある日、凱はとあるご縁から、仮想ノヴァ対パンドラの実技演習を見学させてもらえることとなった。

訓練棟のシュミレートセンターにある制御室。廃墟オブジェで構成するバトルフィールド、ノヴァの架空ボディを構築する。
パンドラ達の熟練度に合わせてノヴァの戦闘レベルを設定し、過去に遭遇した歴代の異次元体大規模襲撃、即ち架空ノヴァクラッシュとも呼べる状況も作り出せる。
これによってパンドラ達の訓練校率、施設の経済効率を両立させられる事となる。
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