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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第三話 殺す覚悟は必要。あ、シュピーネは無視の方向で
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腕を組みながらこれから如何するかアルフレートは考える。スワスチカの開いてる数は現在二つ。アルフレートはラインハルトに依存している以上スワスチカの数によって魂の総量が変化する。今の段階では彼の魂はシュピーネにすら劣る上に活動しか使えない。故に出来ることは少ない。そこまで思考した所で一つ手段があったことを思い出す。

「ああ、あれなら使えるか。勝てないだろうけど人形を鍛えるぐらいは出来るか」

「全ての者にその右手、あるいは額に刻印を押させた。(Gedr?ckt wurde, oder auf die Stirn gestempelt, dass Recht f?r alle Personen.)
そこで刻印がないならば物を買うことも、売ることも出来なくなった。(Kann nicht mehr Dinge kaufen, auch wenn Sie nicht ?ber, um dort eingraviert verkaufe.)
この刻印とはあの獣の名、あるいは数字だった。(Dies wurde mit der Nummer oder dem Namen des Tieres eingraviert.)
獣の数字(メム・ソフィート)666(サメフ ヴァヴ)」

そう言って詠唱を完成させる。聖遺物によるものではない。彼の本質の一端となる一つの能力。それは聖遺物を真似た物だが聖遺物の活動にすら劣る彼自身の魔術だった。本来ならばこれを戦いに使う事はないだろう。が、彼が今使える数少ない手段ではこれしか使える物がなかった。

「まあ、一応は霊的にも物理的にも同時に攻撃、防御できるだろうから物差し程度には役に立つはず」

彼を中心として大量に蠢く物体が現れる。それらは全て異質な獣であった。彼の使った『獣の数字(メム・ソフィート)666(サメフ ヴァヴ)』は劣化版聖遺物の加護を受けた物と言ってもいいものである。
存在の定義を予め定めておくことによって生み出された異質な魂を持つ生物。それらは霊的存在であると同時に肉体も持っており聖遺物を持つもの相手でも戦うことが可能な生物である(無論、その性能はかなり低く、良くて活動段階の相手までとしか戦えないだろうが)。
本来は獣を町に放して諜報を行わすために造られたのだが唯の人間でしかない司狼と形成に至ったばかりの蓮の物差しとしては十分な物だとアルフレートは判断した。
そして、その数は666匹(あるいは頭)。ある物は人であり鳥であり、またある物は鼠のような物もある。他にも異形の形として頭が三つある狼、尾が蛇の亀、羽の生えた馬などと神話上に出てきそうなキメラも存在したがそれらに大した実力などは無い唯の飾り程度の物であり、一般人には脅威であろうがこんな物はある程度魔道に身を修めていれば聖遺物持ちで無くとも
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