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リリなのinボクらの太陽サーガ
アルカンシェル
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次元跳躍弾頭の迎撃のために出撃し、恐らく帰ってこないだろう機体に思いを馳せる。

「ごめんなさい。時間が無かったせいで、あなたに辛い役目を背負わせてしまった……。でも……どうか皆を守ってください」

本来なら子供達が笑えるようなユニークなロボットとして生み出したはずが、状況が状況だったとはいえ、兵器として運用してしまったことに謝罪したユーリは、そのやるせない怒りも胸に秘めて操縦桿を握る。

「メタルギアRAY、ユーリ・エーベルヴァイン。出ます!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

管理局フェンサリル支部、屋上

「――――わかった、すぐ行くよ」

なのはからの連絡を受け取ったジャンゴは、身を翻して地上へと走り出した。深紅のマフラーに付けられたファイアダイヤモンドが輝く中、彼は自分がスカルフェイスを倒す、と亡き友へ固く誓い、決戦に向けて意思を固めていた。

「ちょっと待ってくれ!」

そうやって廊下を駆け抜けるジャンゴに、突然声がかけられた。会議室の方に続く廊下の方から聞こえた声に反応して振り向くと、そこには黒づくめの恰好をした局員の姿があった。

「その黒い制服……もしかして君が、クロノ・ハラオウン?」

「ああ、そうだ。こうして会うのは初めてだね、太陽の戦士ジャンゴ」

「悪いけど、長くなるなら話は後にして。これから―――」

「ニブルヘイムへ行くんだろう? 大丈夫、そう長く引き止めはしない。ただ、一つだけ質問させてほしいんだ。……あなたはこの次元世界を、どう見る?」

単刀直入に尋ねてきたクロノの眼は真剣だった。それは管理局の執務官として、次元世界に生きる一人の人間として、そしてサバタの生き方を見届けた者として、どうしても知っておきたいことであった。

「言葉で全部言うのは難しいけど、一言で表すなら……悲しい世界だと思う。銀河意思ダークに狙われているというのに、協力して立ち向かおうとせず、誰かを貶めようとする人がたくさんいる。世紀末世界のように生命滅亡の危機に陥っているわけでもないのに、そこまでして相手を支配下に置こうとする理由が、正直僕にはわからない」

「支配下……確かに管理も支配も、言い方が異なるだけで実質同じ意味か。僕も管理局のやり方が、最近行き過ぎているとは思う。恐らく組織の力が肥大化し過ぎて暴走しているのだろうな。管理局が最初から相手をありのままに受け入れられれば、今回の事態もここまでこじれはしなかったんだろう……。質問に答えてくれてありがとう。それと邪魔してすまなかった、健闘を祈るよ」

質問を終えたクロノは背を向けて立ち去ろうとする。その背中が少々寂しげに感じられたジャンゴは、何となく彼の背中にささやいた。

「でも……こっちにも一生懸命に生き
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