アルカンシェル
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ィアーチェは一瞬で赤面し、ユーリに怒鳴る。素直じゃないが優しい王様の言葉に、モニターの向こうではやてがニヤニヤ笑うが、咳払いをしたディアーチェはすぐ真顔に戻した。
『コホン……ひとまず今は心配をせずとも良い。質量兵器云々は貴様らが魔法無しでも戦う意思が潰えないか、それを確認したまでのこと。貴様らの魔力封印に対しては、一応こちらで手を打っておる』
『というと?』
「レヴィ達がアルビオン大司教の捕縛に向かったのは先程お伝えしましたね? あちらは大司教を拘束し、その権限を利用して皆さんの封印を解除するつもりなんです。もちろん解除できない可能性も考慮していますが、それでもやってみる価値はあります」
『運よく解除できたのなら魔法で、できなかったら質量兵器で戦え。今の貴様らの立場では非殺傷設定がどうの質量兵器がこうのと綺麗事を言ってる場合ではないのだ』
『なるほど、さっきの確認はそういうわけか。……頭の固い管理局員ならそれでも質量兵器を拒否するんやろうけど、私らは受け入れるで。ただ……さっきからどうも疑問なんやけど、カリム達とは連絡ついとるんか?』
『それなんだが……実はこちらから何度も連絡を繰り返しているのだが、なぜだか彼女達からの応答がないのだ』
『応答がない? ん〜、な〜んか嫌な予感がするけど……今は無事を祈るしかあらへんな』
「では皆さんも了承したということで、改めて作戦内容を説明します。皆さんはフェンサリル製次元航行艦に搭乗し、ニブルヘイムへ次元移動、先に交戦中のシュテル達と合流し、敵戦艦を破壊してください。同時にミッドにいるレヴィ達が聖王教会に攻め込み、アルビオン大司教らを捕縛し、皆さんの封印の解除を試みます」
『了解や。私らもやけど、フェンサリルの命運は任せるで?』
「任せてください。さぁ皆さん、蹂躙の時間ですよ!」
ユーリから意外に物騒な一声を受け、フェンサリルにいる彼女達は若干の冷や汗をかきながら行動を開始した。直後、まだ通信が繋がっているディアーチェからユーリに指示が出る。
『ユーリは新たに次元航行システムを組み込んだメタルギアRAYに乗り、奴らの援護に向かえ。我も始末を付けに出る』
「わかりました。……ディアーチェ、そちらは頼みます」
そして通信を切り、ユーリも「よいしょっ!」と技術部長の椅子から飛び降り、部下達に見送られながらバージョンアップしたメタルギアRAYのある格納庫へと走った。
「またこの機体に乗る機会が訪れるなんて、できればこのような事態は起きない方が良いんですけどね」
悲し気に呟いたユーリはRAYのコクピットに乗り、発進シークエンスを進める。そしてユーリは徐に隣にある空のハンガーへ視線を向け、先ほどまでそこにあった遊び心満載の……しかし今は
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