アルカンシェル
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ヘイムにはシュテルが率いるエルザを向かわせておるのだ。スカルフェイスの打倒まではいかずとも、アルカンシェルさえ破壊できれば後は何とかなる。それにジャンゴ達なら魔力封印などの枷はかかっておらんから、十分戦力になるであろう?』
『しかしこっちは次元航行艦が無いで? アースラも墜落しとるし、ジャンゴさんのバイクは今ポー子爵を封印してて使えへんよ?』
『そのことに関してはフェンサリルの協力を得た。ニブルヘイムに赴くならば、彼らに助力を仰ぐがいい。元々我がラプラスでジャンゴ達を迎えに行くつもりだったのだが、ミーミルの皇子はこちらから彼らをニブルヘイムへ送り出せば時間のロスが無くて済むと言って、フェンサリル製次元航行艦に乗艦する許可を出してくれたのだ』
『フェンサリル製次元航行艦……そういやこの世界、技術力は管理局より上やったな。なるほど、状況は把握した。心苦しいけど、ほとんど戦犯扱いの私ら管理局員は力を貸せそうにな―――』
『たわけ、話はちゃんと聞け小鴉。予定より都合が良くなったのはその点なのだ』
『どういうことや?』
『先程の話を首脳会談に伝えたところ、ミーミルの皇子が「形骸化したとはいえ、不可侵条約の使者達と同行していた局員が、真のサヘラントロプスの破壊とスカルフェイスの打倒に全面的に協力し、その貢献度によっては他の局員達の処遇も考慮する」と宣言した。要するに貴様らが身の潔白を証明したいなら、フェンサリルのために最前線で命を懸けろという訳だ』
『外人部隊よろしく、私らにフェンサリルの盾になれっちゅうんやな。まあ、冷静に考えれば好条件やね。私らが戦えば、ここの局員達が処罰されることは無くなるんやし。でも魔法無しでどう戦ったらええの?』
『魔法が使えないならば、質量兵器を使えばいいだろう! 銃が嫌なら剣でも槍でも、それこそ鉄パイプなどでもいい! 人間、やろうと思えば素手でヒグマすら倒せるというのに、そんなこともわからんのか愚か者!』
『そう来たか! ちゅうかヒグマってなんやねん! 普通の人間ができるわけあらへんわ! でもまぁ……確かに魔法無しだと質量兵器を使うしかあらへんなぁ。こうなりゃスカルフェイス相手にランボープレイでもかましてやろうやないか。しっかし管理局員が質量兵器を武器にするとか……後になってマジで懲戒免職処分くらいそうや』
『ふん! もし管理局をクビになったら、貴様らの無様な姿を見下ろして盛大に高笑いしてやる。ま、貴様らがどうしてもというのであれば、清掃員にでも雇ってやるがな?』
「あ、ディアーチェは本当はこう言いたいんです。皆さんが管理局を追い出されたら、アウターヘブン社で面倒を見てあげますよ〜って」
『ユゥゥゥーリィィィィーーー!!!』
考えてることをいとも簡単にバラされたデ
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