アルカンシェル
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吸収はされませんが、シールドの強度は想像以上に強固です。恐らく核シェルター並みに頑丈でしょう』
「じゃああのシールドを突破するには、核兵器に匹敵する火力が必要ってこと!?」
「冗談キツイわ! どうやってそんな火力を用意せいっちゅうねん!」
『データによると、アーセナルギア内部にいくつかあるシールド発生器さえ破壊すれば、シールドの展開が一部出来なくなるようですが……今この状況でアーセナルギア内部に味方がいるはずが―――』
―――ドーンッ!!
ユーリの説明中に、いきなりアーセナルギアの左舷から爆発が発生する。直後、シールドが波のように揺らぎ、一部に六角形のノイズが走ってガラスの穴のようなものが開いた。
「アーセナルギア内部のシールド発生器の一つが破損! シールドに乱れが発生しました!」
「な、何が起こったのかわかりませんが……シールドの一部が展開できなくなっています! あそこからなら侵入は可能です!」
「うぉぉおおお!! これは天の采配かァ!? この機を逃すなァ! 操縦士、ゴリアテを全速力であの穴に向かわせろォ!!!」
「アイアイサー!!」
艦長の雄叫びと同時にゴリアテの速度が上がり、シールドの破損部へ一気に飛行する。まさかの展開にユーリもなのは達も驚いたが、このチャンスに乗らない理由はなかった。
『今の内に作戦を確認します。皆さんはアーセナルギア内部に侵入後、スカルフェイスの打倒、およびアーセナルギアの動力炉を破壊してください。アルカンシェルの砲台はディストーションシールド並みに頑丈です。直接攻撃しても効果は薄いですが、動力炉を破壊すれば連鎖的に崩壊できるはずです。……ジャンゴさん、次元世界の命運はあなた達に託します!』
「了解! そういえばこんな時、マキナはリーダーとしてビシッと決めるように言ってたっけ」
「考えてみればそんなに月日は経ってないのに、あれからずいぶん遠くまで来た気がするね」
「ああ……その上、姉御はアタシらより更に遠くまで行っちまったがな」
「うん。でも……彼女が何を求め、何のために生きたのか……共にいた僕達は知っている。それは大切な……言葉にはできないけど、とても大切なものだ。だから守るんだ、僕達が。生きて未来に伝えるんだ、皆で。……さて、あんまり長く話すのも野暮かな。皆、今こそスカルフェイスと決着をつける時だ! 行くぞ!!」
『応ッ!!!』
ジャンゴの声に同調して雄叫びを上げた彼女達を乗せ、ゴリアテはアーセナルギアの迎撃を真正面から受け止めながらシールドの穴に最短距離で接近する。徐々に閉じつつあるシールドの穴に向かって、ゴリアテのハッチからジャンゴ達はフェンサリルの兵士達と共にアーセナルギアの甲板へ飛び移る。だがあまりの強行作戦ゆえ、アー
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