ガンダムW
1583話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たぞ!』
綾子からの通信が聞こえてくる。
視線を連合軍が進軍している方へと向けると、そこでは幾つもの爆発の光が生み出されていた。
その光がMS同士の戦いなのか、それともルクセンブルク基地から発射された砲撃なのか、その辺は分からないが、少なくてもこうして見ている分には戦いが始まったのは確実らしい。
「よし、なら俺達もそろそろ行くか。綾子、準備はいいな?」
『当然』
そんな綾子と共に、機体を動かす。
トールギスはスーパーバーニアで、トーラスはMAへと変形して。
そして見る間に近づいてくるルクセンブルク基地。
当然向こうもこうして別働隊がいるというのは分かっていて戦力を用意していたのか、俺達がルクセンブルク基地へと近づき、一定のラインを超えた瞬間……基地から大量のミサイルや砲弾、ビームが飛んでくる。
「綾子!」
短くそれだけを告げたが、綾子にとってはそれで十分だったのだろう。トールギスと同様に細かに機体を動かしてビームと砲弾を回避していく。
また、ドーバーガンによりミサイルを撃ち落とし、周囲のミサイルと誘爆させて破壊する。
「ちっ、厄介だな」
俺が思った以上にOZはこっちを警戒していたのか、次から次に放たれるビームや砲弾やミサイルといった代物は、止むことのない雨の如き密度だ。
ドーバーガンの威力は高いが、それに比例するように消費エネルギーも多い。
まだルクセンブルク基地にすら到着していないのに、エネルギーの消費が多くなるのは面白くない。
故に、迎撃ではなく回避に専念する。
……まぁ、エネルギーの消費と推進剤のどちらを優先するのかという問題なのだが。
ルクセンブルク基地に近づけば近づく程、当然のように迎撃の挨拶は厚くなってくる。
それでも全ての攻撃を回避出来ているのは、トールギスのスーパーバーニアによる運動性によるものだ。
尚、当然のようにトーラスはトールギス程に高い運動性を持っている訳ではないが、俺のすぐ後ろを飛ぶようにする事で被害の殆どを回避する事に成功している。
もっとも、それが出来るのは綾子が半サーヴァントという存在で、人間には無理なGであっても全く問題ないからこそだが。
俺達に迎撃を行っている者は、今の光景を見れば信じられないといった表情を浮かべるだろう。
普通なら、近づけば近づく程にMS側は攻撃を回避しにくくなるというのに、殆ど肉薄した状態になってもあっさりと回避し続けているのだから。
そしてスーパーバーニアを使い、とうとう俺と綾子はルクセンブルク基地の中へと突入する事に成功する。
「鬱陶しい!」
ルクセンブルク基地の敷地内には、幾つものビーム砲や対空砲、ミサイル発射設備のような物があった。
それらは当然のようにこっち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ