第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜休日の裏、脈動〜
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
げる。
その青龍を白虎が抑え、獅子や玄武たちも出てきて下がらせる始末だ。
皆に退げられた青龍に、蒔風が無感情な眼をしてから、だったらこうすりゃいいんだろ、と新たに命を下した。
「だったらお前ら、今から任務を解く。ずっと剣でいて、出て来るな。あいつらと関わるな」
「・・・・・ッ!!ァ主!!」
「どうした、青龍」
「・・・・あなたは・・・・もう違う・・・・」
青龍が首をうなだれて降り、その場に座り込む。
そして蒔風の意思で半強制的に皆が剣に戻され、鞘に収まって消えた。
その中で青龍が、一言だけ呟いた。
「私は・・・・もう・・・・着いて行けません・・・・」
------------------------------------------------------------
蒔風が昼食を食べに食堂へと向かう。
そしてその帰りに、三階の廊下の窓からティアナとスバルがバイクで街に向かい、エリオとキャロが二人で出かけるのを見かけた。
楽しそうで、なによりだ。
そういった感情が蒔風の中で疼く。
しかし、それにすぐさま「蓋」をした。
その感情は、すぐにでも蒔風をあちら側に誘うだろう。
すぐにでも、あっちに走って行ってしまうだろう。
それではだめなのだ。
それではいけない。
蒔風はもっと別な事を考えながら、自室に戻って行った。
------------------------------------------------------------
「エリオ君、次はどこ行くの?」
「えっと・・・・あ、あのお店だ。いこ、キャロ」
「うん!!!」
街に出ているキャロとエリオ。
二人はフェイトとシャーリー作成の「街のお出かけ計画書」を持って、その通りに店を見ていた。
二人とも管理局魔導師とはいえ、まだ子供だ。
街に出れば興味を引かれる物ばかり。
あっちこっちの店を見て、それでもお金は無駄遣いせず、楽しく街を回っていた。
「エリオ君、今度あっちのお店行ってみようよ!!」
「そうだね!!行こう!!」
その姿は本当に年相応の少年少女と変わりないものだ。
そして疲れてしまったのか、計画書に書いてあるのか、公園のベンチで一休みをする二人。
そこでいろいろな事を話す。
二人ともフェイトを保護者としている。
ここに来るまで、いろいろな経緯があった。
いきなりでもなんなので、軽くお互いの事を話し、そこからゆっくりと知って行こうと、交互に身の上話をしていく。
フェイトと出会う前、フェイトと出会ってから、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ