暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜「蓋」〜
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も早いわけです。ただ「蓋」を書き変えて、在り方を少し変えるだけですから」

「主は今までの人生、そうやって過ごして来ました。失敗したら、乗り越える、という形ではなく、改良・アップデートの形で回りこんできたのです」

「だからいざ大きな失敗などに直面し、それが連続的になると、彼は大きく変わる」

「・・・・そして今回・・・・ついに「自信」を・・・・書き変えてしまった」



「自信って、なんですか・・・・・?」

「彼は自信がない。常に、なんにでも」

「・・・・おかしいと思いませんか?なぜ、主があそこまで・・・・世界最強に・・・・こだわるのか」


確かにそうだ。
彼の気質なら特に勝ち負けにこだわらない、と言っても誰もおかしいとは思わない。


むしろ、楽しめればいいような人間だ。

しかし、彼は「世界最強」には固執した。
その理由は、簡単である。



「自信がないからだ。だからいつでも「世界最強」と謳い続ける。そうでもしなければ、彼は自信を失い、自分を保てなくなる」

「・・・・あれは主の自己暗示なのです。だから・・・・・」






「ダメだよ」





そこで青龍の言葉を、なのはが遮る。
その眼には、絶対にそんなのはだめだという思いがあった。


「それはただの逃げでしょ?そんなのはダメ・・・・立ち向かって、乗り越えなきゃいけない!!」

「そうや!!失敗して、乗り越えもせずに改良だけしてそれでしまいなんて、そんな無責任なことあらへん!!」

「私も一度、逃げそうになった。でも、逃げるのはよく・・・・・」






「別にいいだろ、逃げたってよ」





フェイトの言葉をさえぎって、二人の主の声がした。


「なに勝手に話してんだお前ら。「蓋」の乱れはまだ収まってないんだ。俺を歩き回らせて、何かあったら取り返しがつかないだろ」

「・・・・しかし主!!」

「行くぞ」

「主よ、いいのか!?」



「良いも悪いもねえ。俺はもう、そっちに行く自信がねぇんだ。俺はお前らほど強くない。弱いんだよ。それを何とか言い繕ってきて、ボロが出た。ただそれだけだ」




獅子と青龍を回収し、その場を去る蒔風。


「待って舜君!!話を・・・・」


なのはがその背中を呼びとめる。
しかし、彼は一度たりとも止まることはなく、そのままいなくなってしまった。



その様子に、なのはが涙してフェイトに飛びつく。


「フェイトちゃん・・・舜君・・・こっちの方全然見てくれてなかったよ・・・・・」

「なのは・・・・・・」

「「蓋」の乱れ、って言ぅてたけど・・・・つま
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