第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜「蓋」〜
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も早いわけです。ただ「蓋」を書き変えて、在り方を少し変えるだけですから」
「主は今までの人生、そうやって過ごして来ました。失敗したら、乗り越える、という形ではなく、改良・アップデートの形で回りこんできたのです」
「だからいざ大きな失敗などに直面し、それが連続的になると、彼は大きく変わる」
「・・・・そして今回・・・・ついに「自信」を・・・・書き変えてしまった」
「自信って、なんですか・・・・・?」
「彼は自信がない。常に、なんにでも」
「・・・・おかしいと思いませんか?なぜ、主があそこまで・・・・世界最強に・・・・こだわるのか」
確かにそうだ。
彼の気質なら特に勝ち負けにこだわらない、と言っても誰もおかしいとは思わない。
むしろ、楽しめればいいような人間だ。
しかし、彼は「世界最強」には固執した。
その理由は、簡単である。
「自信がないからだ。だからいつでも「世界最強」と謳い続ける。そうでもしなければ、彼は自信を失い、自分を保てなくなる」
「・・・・あれは主の自己暗示なのです。だから・・・・・」
「ダメだよ」
そこで青龍の言葉を、なのはが遮る。
その眼には、絶対にそんなのはだめだという思いがあった。
「それはただの逃げでしょ?そんなのはダメ・・・・立ち向かって、乗り越えなきゃいけない!!」
「そうや!!失敗して、乗り越えもせずに改良だけしてそれでしまいなんて、そんな無責任なことあらへん!!」
「私も一度、逃げそうになった。でも、逃げるのはよく・・・・・」
「別にいいだろ、逃げたってよ」
フェイトの言葉をさえぎって、二人の主の声がした。
「なに勝手に話してんだお前ら。「蓋」の乱れはまだ収まってないんだ。俺を歩き回らせて、何かあったら取り返しがつかないだろ」
「・・・・しかし主!!」
「行くぞ」
「主よ、いいのか!?」
「良いも悪いもねえ。俺はもう、そっちに行く自信がねぇんだ。俺はお前らほど強くない。弱いんだよ。それを何とか言い繕ってきて、ボロが出た。ただそれだけだ」
獅子と青龍を回収し、その場を去る蒔風。
「待って舜君!!話を・・・・」
なのはがその背中を呼びとめる。
しかし、彼は一度たりとも止まることはなく、そのままいなくなってしまった。
その様子に、なのはが涙してフェイトに飛びつく。
「フェイトちゃん・・・舜君・・・こっちの方全然見てくれてなかったよ・・・・・」
「なのは・・・・・・」
「「蓋」の乱れ、って言ぅてたけど・・・・つま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ