第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜「蓋」〜
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の声。
その声の方向を見ると、そこにいたのは二人の「人」
青龍と獅子が、そこにいた。
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「確か・・・・・舜君の使役獣とか言われていた・・・・・」
「・・・・私は青龍です・・・・こちらは・・・・」
「獅子だ。なのは嬢、フェイト嬢、はやて嬢。我が主のこと、知りたいか?」
まさかの二人の申し出。
一体どういうことなのか。
彼らは基本、蒔風の意思によってでしか出てこない。
それが歩き回り、あまつさえ主の事を話しに来るなど。
「・・・・我らとしても・・・・今の主は・・・・よく・・・・ありません・・・・」
「うむ。しかし決して勘違いされぬよう、ここでおそらく我等しか知らぬであろう「蒔風舜」の事を、話しておこうと思ってな」
「我々としても・・・・これ以上主を見てられません・・・・主を理解できる方は、おそらく存在しません」
「それでも、少しは知っていてもらいたいのだ。蒔風の事を」
「そして・・・・彼がどんな人間かを・・・・どれだけ自分を偽った者かを」
彼らしか知らない蒔風舜。
いったい、どんなものなのか。
自分たちは、彼を勘違いしていたのか。
「彼がなぜああなったのか、だな?」
「うん」
「舜君に何があったんや?」
その質問に、青龍たちが息を吐いてから答えた。
「主には「蓋」があるのだ」
「「蓋」・・・ですか?」
「・・・・そう・・・・それは本来の自分を隠すための仮面」
「本来の彼は自身もなく「出来る人」と言っても六割程度の、どこにでもいるような普通の青年だった」
「・・・・しかし、そんなのではだめだと、彼は考えました」
「自分が弱くあるのは嫌だ。その想いから、彼は理想の自分を形作り、それを「蓋」とし、その弱さを押し込めた」
様々なことを聞き、知り、そして「じゃあ自分はこう在ろう。こうはならないようにしよう」と感じる。
それをすることは簡単だ。
そして、それをもとに蒔風は「蓋」を作った。
自分の理想とする「自分」。
それが「蓋」だ。自分の弱さを出さないための、仮面。
彼が「死への理解」を得たのもその時だ。
いろんなことに思考を巡らせて、見知って「これはいい」と思ったことを「蓋」の人格に組み上げていったのだ。
「蓋」を作るには様々なものを理解しなければならない。
その過程で得たのがそれだった。
「だから、今回の失敗からの立ち直り
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