暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜「蓋」〜
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の声。
その声の方向を見ると、そこにいたのは二人の「人」




青龍と獅子が、そこにいた。



------------------------------------------------------------


「確か・・・・・舜君の使役獣とか言われていた・・・・・」

「・・・・私は青龍です・・・・こちらは・・・・」

「獅子だ。なのは嬢、フェイト嬢、はやて嬢。我が主のこと、知りたいか?」



まさかの二人の申し出。

一体どういうことなのか。
彼らは基本、蒔風の意思によってでしか出てこない。


それが歩き回り、あまつさえ主の事を話しに来るなど。




「・・・・我らとしても・・・・今の主は・・・・よく・・・・ありません・・・・」

「うむ。しかし決して勘違いされぬよう、ここでおそらく我等しか知らぬであろう「蒔風舜」の事を、話しておこうと思ってな」

「我々としても・・・・これ以上主を見てられません・・・・主を理解できる方は、おそらく存在しません」

「それでも、少しは知っていてもらいたいのだ。蒔風の事を」

「そして・・・・彼がどんな人間かを・・・・どれだけ自分を偽った者かを」




彼らしか知らない蒔風舜。


いったい、どんなものなのか。
自分たちは、彼を勘違いしていたのか。





「彼がなぜああなったのか、だな?」


「うん」

「舜君に何があったんや?」




その質問に、青龍たちが息を吐いてから答えた。




「主には「蓋」があるのだ」

「「蓋」・・・ですか?」

「・・・・そう・・・・それは本来の自分を隠すための仮面」

「本来の彼は自身もなく「出来る人」と言っても六割程度の、どこにでもいるような普通の青年だった」

「・・・・しかし、そんなのではだめだと、彼は考えました」

「自分が弱くあるのは嫌だ。その想いから、彼は理想の自分を形作り、それを「蓋」とし、その弱さを押し込めた」



様々なことを聞き、知り、そして「じゃあ自分はこう在ろう。こうはならないようにしよう」と感じる。
それをすることは簡単だ。

そして、それをもとに蒔風は「蓋」を作った。


自分の理想とする「自分」。
それが「蓋」だ。自分の弱さを出さないための、仮面。


彼が「死への理解」を得たのもその時だ。
いろんなことに思考を巡らせて、見知って「これはいい」と思ったことを「蓋」の人格に組み上げていったのだ。


「蓋」を作るには様々なものを理解しなければならない。
その過程で得たのがそれだった。



「だから、今回の失敗からの立ち直り
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ