第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜「蓋」〜
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ないという事だけは、わかってるつもりだ。
しかし
だからといって、今の蒔風にどんな言葉をかければいいのか、わからない。
確かに、この世界で蒔風は活躍をしたかもしれない。
だが、最終的に残ったのは原典通りの主要人物。
プレシアも、アリシアも、リィンフォースも、誰一人として救い出せてはいない。
では、彼のいる意味は・・・・・・・・
「なんやそれ・・・・・・・そんなん、悲しすぎるやろ・・・・・・」
はやてがフェイトの話を聞いて、今にも泣きそうな顔をする。
彼がこの世界に来たのは「奴」を倒すため。
それ以外の接触は不必要。むしろ、彼女らの邪魔にしかならない。
そんなことがあるのだろうか。
そんなことがあってよいのだろうか。
しかし、世界は残酷だ。
今までこの世界で、蒔風が残したものは何もない。
「はやてちゃん、フェイトちゃん・・・・・・」
と、そこになのはも合流する。
今まで蒔風の部屋の前で話していたのらしいのだが、フェイトとほとんど変わらない会話しかしてきていないことを告げる。
「なんで・・・・・あんなに消極的になってしもたんやろ・・・・・」
「そうだよ・・・・いつもの舜なら、何とかするって言ってるはずだよ・・・」
フェイトとはやてが、蒔風のあまりの変わりようにわからないと頭を振る。
「舜君・・・・・こういう事言ってるっていうの、ユーノ君に貰ったデータにあったよ。アースラで、叫んでたみたい。でもその時は、自信たっぷりに俺が何とかする、って、言ってたのに・・・・」
なのはも同様にわからないという。
彼はいつでも自信があった。
幾度負けても、立ち上がってきた。
しかし、今回は諦めてしまった。
なぜ今回はだめだったのか。
蒔風舜は、自信ある人間ではなかったのか、と。
確かに蒔風に非はあるのだろう。
だが、それ一つでここまで落ち込むことなのだろうか。
仮に落ち込むとして、これでは逃げではないか。
もし自分がそこまで悪いと自覚しているのであれば、それを訂正し、直していくのが「成長」というのではないのか。
自分たちには強くあれ、みたいなことを言っておきながら、自分はすぐに引っ込む。
そんな卑怯なことはない。
そして、彼は普段そんな人間ではないはず。
今回、彼をそこまで追い詰めたのは一体―――――
「・・・・それに関して・・・・知りたいですか?」
「!!・・・・・あなたは・・・・・・」
三人の元に聞こえた一人
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