第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜揺らぐ〜
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は・・・・・・・人の未来を・・・・その願いを・・・・・・想いを・・・・消してたのかもしれない・・・・・・・・・」
「舜!!ダメ!!!!」
フェイトが必死に話しかけるが、蒔風が「ウッ」と息を止め、まるで嘔吐でもしそうな顔になる。
「いや、待て・・・・じゃあ、あのなのはの教導は・・・・・・こっからはじまっていたのか?ここが始まりだったのか?」
先日の模擬戦。
目の前の状況に激高し、イラつきを爆発させてしまった、あの時。
自分はなのはになんて言った?
「お前は劣った」?
「話し合うことを忘れた」?
ふざけんな。
我を忘れて好き放題言ったのは自分じゃねーか。
なのはのこんなことも知らないで、一方的に言うだけ言って。
命の恩人を気取って何が「銀白の翼人」だ。
ただの最低野郎じゃないか。
こんな自分になりたくなくて、オレは理想の自分を作り上げたんじゃねえのか。
結局、大元の歪みは消えないと言うのか。
いや、論点をズラすなよ蒔風舜。
俺がやったことはなんだ。
自分のことを棚に上げ、なのはのことを知った気になって、いい気になって説教して。
オレがやったのはただ、自分のイラつきをぶつける相手に、ちょうどよく気分の高ぶったなのはがいたから焚き付けただけ。
それで一方的に襲い掛かって、暴れまわって、挙句の果てにそれっぽいこと言っていい感じに締めて・・・・・・
オレはなんだ。
ただの理不尽じゃないか。
俺が今まで一番嫌ってきたことじゃないか。
『お前、理不尽嫌いなんだってな』
『ああ、謂れのないことで誰かが傷つくのは嫌だ』
『だがそれを正すんなら、覚悟しろよ。そうする以上、お前はその理不尽を正す「もう一つの理不尽」になるんだからな』
『正義は、相手にとっての悪、ってことか?』
『そう言うこった。そして、暴走したそれは悪以上にクズなことをしてしまうことがある。それを肝に銘じておけ』
いつか、誰かと話した会話が思い出される。
「誰かの想いを踏みにじったのは、俺だ!!」
「しゅ、舜?」
いきなり叫んだ蒔風に、フェイトがビックリして下がる。
「あいつの想いも知らないで、あいつの考えも知らないで!!自分が正しいと一方的に言い放って、さもいい話だったように自分の都合のいいように終わらせる・・・最悪だ!!最悪のクソ野郎だ!!自分からいきなり殴りに行って、それでお前の為にやったんだ?ふざけんな!!しかもあいつがそうしなければならなくなった理由は、俺にあるかもしれないんだ!!」
「そんなことは・・・・」
しかし、フェイトはそこで否定できなかった。
確かにWORLD LINKによる
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