第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜揺らぐ〜
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
過酷なリハビリや、先のことの不安や恐怖と戦いながらも、彼女は血反吐を吐く思いで必死になって身体を取り戻した。
そして決心した。
こんな思いは絶対しないし、させない。
誰にもさせない。あんな地獄は、見させない。
その想いから、なのはは教導を絶対に安全な、そして、絶対に墜ちない子を育てるようになった。
墜ちて命を散らさぬように。
墜ちて地獄を見ないように。
それがなのはの意志。
なのはの想い。
それを知ったフォワードが、言葉に詰まる。
特にティアナは、自分がどんなことをしていたのか、ここにきてようやっと理解したようで、その眼には涙がたまっていた。
そこでシャーリーが選手交代と、フェイトに次の話をしてもらう。
「じゃあ・・・・・・・」
と言ってフェイトがモニターに映像を出す。
そこには蒔風のワールドリンクによって発動した、なのはの砲撃や、「奴」との戦いの映像があった。
おそらく、先日ユーノからもらったものだろう。
それを映して、話そうとした、そのとき
「なんだよ・・・・・・これ・・・・・・・・・・・」
ロビーに蒔風の声が響いた。
ティアナに対して、やり過ぎたことを謝りに来たのだろう。
そして、廊下で話を聞いてしまった。
その真偽を確かめるべく、部屋に入ったらその映像。
これではまるで・・・・・・
その蒔風はモニターに映るなのはにヨロヨロと近づく。
そして、呟いた。
「なのはが・・・・墜ちた?身体の負担で?それで・・・・これは・・・・・・・・」
蒔風の目の前には「奴」との戦闘が映っている。
その中にはもちろん、ワールドリンクの効果で強力な砲撃を何発も放つなのはの姿も映っている。
「これは・・・・オレの・・・・まさか・・・・・・・オレは・・・・・・・・・・・」
蒔風の考え。
それに気付いたフェイトが、蒔風の肩を掴んで必死になって言った。
「違うよ!!!舜のせいじゃない!!!これは別のものだから!!!舜のあれは、体に負担は残さなかった!!」
「俺は・・・・・オレは・・・・・オレハ・・・・・・・・誰かの未来を・・・・・・・・消しかけたのか?」
自分の肩を抱き、ガタガタと震えて膝を突く蒔風。
その眼は焦点があっておらず、今にも気を失ってしまいそうだ。
「なのはの無茶はなのはの責任だから!舜のせいじゃないから!!!私もはやても、みんな大丈夫だったから!!!」
その言葉に理解しているのか、蒔風が首をフルフルと振って頭を抱え始めた。
「俺は・・・・俺
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ