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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第二話 螢ちゃんはストレスで死ぬんじゃないかと心配になる
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り、4:2:4と言ったところだろうか?いや若干怒りも混じってるな。

「じゃあさ、望むならさ、手伝ってあげるよ」

悪魔の囁き。そう形容してもいいだろう。僕の依存対象はラインハルト、すなわち愛すべからざる(メフィストフェレス)。そんな存在の影に手伝ってもらうなんて悪魔の契約より性質が悪い。自覚してるだけにそれはもう。

「ッ、結構よ!!」

そう言って彼女は僕から逃げるように立ち去る。それで良い、生き延びたいならそうすべきなのだから……



******



―――夜・諏訪原タワー―――

藤井蓮はボトムレスピットで司狼達と出会い別れた後タワーまで来ていた。

「よお、少しはやれるようになったか、ガキ」

「こんばんは、藤井君」

そして蓮は黒円卓の二人と出会い対峙していた。

「何のようだ。戦うってんなら容赦はしないぞ」

「ケッ、シュピーネ倒した位でいい気になるなよ」

「待ちなさい、ベイ。今日は話し合いに来たのよ。聖餐杯猊下が貴方に会いたがってるの。抵抗しなければこちらからは手を出さないと約束するわ」

これは譲歩でも交渉でもなく命令。断ればすぐさま二体一と言う不利な状況で倒されるだろう。だが、

「あんた等の誘いに乗る気はない。どうしても連れて行きたいなら力ずくでやってみろ!!」

「ハァッ!そうこなくっちゃな!面白くねぇ!!」

瞬間、ベイが右手を突き出し蓮に向かって動き出す。

(見える!)

ぎりぎりでそれを避けすぐさまマリィに呼びかける。そして次の瞬間には右手にギロチンを展開させ反撃を仕掛けようとすると、

「いい気にならない事ね藤井君」

淡々とした口調でされど剣戟は鋭く蓮を切り裂こうとする。とっさの回避は無理だと判断し、蓮は右手を突き出してギロチンで防ぐ。
螢の攻撃は単調でムラが無く、しかし型通り故に強力な攻撃。一方、ベイの攻撃は一撃一撃が重く故に隙もムラも多いがそれを補って余りある戦闘経験。まさに対極、だがしかし、故に対策も立てれず防御、回避、防御、防御、回避と後手に回り続け不利になる一方。
そんな状況でついにベイの一撃が蓮に当たりそうになる。回避も防御も間に合わない。くらえば致命的なのは確実。そうでなくともそこで動きが鈍ればますます不利になる。しかし一人の乱入者が蓮の危機を救った。

タァン!

一発の銃声。その銃弾はベイの頭を狙うように放たれたそれによって蓮は間一髪でベイの攻撃を回避する。

「てめぇ……」

立ち上がったヴィルヘルムからは、戦いを楽しんでいた時の薄笑いは消えていた。口調こそ静かなものの、激怒しているのは誰の目から見ても明白だった。

「クソガキがぁ……てめえよっぽど死にたいらしいな」

ヴィ
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