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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第二話 螢ちゃんはストレスで死ぬんじゃないかと心配になる
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結局あの後、色々と有ったものの後々は殺しあう仲なので一緒に居続けるのもどうかと思い別れた。そう言えばあの人形の名前を聞き忘れてたな。まあ、問題は無いか。
「それで、これからどうするおつもりで?」
螢ちゃんがそう尋ねる。そう言えば彼女が警戒する理由は今までヴァレリアが何か言ったのかと思ってたけど、よく考えるとスワスチカの関係でも有るのだろう。
スワスチカを開いた人間の手に恩恵は与えられる。つまりラインハルトの黄金練成を受けられるのはスワスチカの数だけ。そしてスワスチカの空きは残り六つでここに居るのは僕も含めると七人。つまり一人合わないことになってしまう。しかし…
「ねえ、螢ちゃん。違ってたら良いんだけど僕は別にスワスチカを開く気は無いよ」
「!?……それはどう言う事で?」
やっぱり、螢ちゃんが警戒していた理由はスワスチカの関係か…となるとヴァレリアは僕のことは今なら倒せる相手だとそそのかしたのかな?後で問い詰めないと。
「そもそも前提が違うんだよ。僕と君とでは」
「前提が違う…?」
この子は自分で考えようとしないタイプの人間だ。確か国民性ジョークで第二次大戦時の最強の軍隊を作るとしたらアメリカの総督、ドイツの将校、日本の兵士と言われてるがこの子はそれに当て嵌まってるね。何も考えずこうすれば叶うといわれたからやっている。
「ラインハルトによる黄金練成はどんな願いでも叶えてくれる。それは確かに事実だ。だけどね、僕は彼に魂を売っていないし、そもそも叶える願いの前提が破綻してる。だって彼の願いが叶うことが僕の願いでもあるんだから」
水銀の恋の応援と言うのも在るけど、それは黄金練成を使って叶えるようなものではない。だから願いを叶えるのにスワスチカを開く必要性を感じない。
「信じられないわ。それじゃあ、貴方は何のためにこんなとこまで来てるのよ…」
お、敬語じゃなくなった。そっちが素か。それにしても何のためにと言われてもね〜、強いて言うならラインハルトと水銀の為。そもそもこれを言ったらおしまいだけど彼女が黄金練成を成就するのは無理があると思う。確か彼女の兄のトバルカインと彼女自身がスワスチカを開かねば彼女の望みは叶わないはずだ。しかもその上でその後の戦いも生き残らなければならない。
それはつまり五つ目が開くまでに(つまりあと三つ)二人で開いて、大隊長の内、殺人狂と彼らを気に入らなさそうな姉御に殺されない様にしなければならない。はっきり言って無理とかそういうレベルを超えてる。少なくとも今生きてる黒円卓の中で彼女は最弱に近い部類だろうしトバルカインは傀儡なのだから。
「何のためにと聞かれてもね。大層な理由なんてないよ。螢ちゃんみたいに兄が居るわけでもないし」
「ッ!?」
驚きと恐怖と焦
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