07威萌宇斗 四葉2
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勝手に内鍵が外れると、扉まで自動ドアのように開き、可憐が床から10センチほど浮いたまま、怒りのオーラを発散させて風呂場に移動して行く。
「お兄ちゃんを放して…」
「は、はい…」
後ろから胸を押し当てて、お兄様の背中を洗い、手で股間を洗っていた咲耶。 そこから出るモノを、空にしたシャンプーのボトルを鈴口に当てて受け止めていた千影。 それを驚きの表情で見ていた衛。 航に自分の胸や股間を洗わせて、ぐったりしていたクローバーの全員が固まった。
しばらくお待ち下さい…
浴場から出て来ると、鬼のような表情をしていた可憐や咲耶は、菩薩の如き微笑を浮かべ、千影は満タンになった「航君印のボディーソープ」のボトルを持って出て来た。 凛鈴から強奪した機械を使えば冷凍保存できるらしい。
「ワタ〜ル君の部屋に連れて行ってクダサイ…」
「え? うん…」
嫌な予感がしながらも、毒気を「抜かれた」ワタ〜ル君は、グッタリして幸せそうなクローバーを背負い、自分の部屋に連れて行った。
「ちょっと休んで」
「ハイデス……」
トイレよりもさらに一杯「おもらし」して、ヘトヘトになっているクローバーをベッドに寝かせ、自分もその横に座る。
「はい、飲み物をどうぞ。 でもこれで私達全員お兄様のモノね」
「みんなどうかしてるよ、僕だってさっきから変だ」
それは千影から白雪に渡された秘薬が原因で、全員で食べた昼食の中にたっぷりと混ぜられていた。
「兄君様の指、ゴツゴツして素敵でしたわ、ぽっ」
「可憐、あんな大きな声出しちゃって恥ずかしいっ」
「わたくし知りませんでした、天国って本当にあったんですね、また連れて行って下さい…」
「ボクも」
「兄君、私達を「傷物」にしたね… この責任は取って貰うよ……」
全員クローバーにならって、AからBはお済ませになったらしい。
「では今度こそ…… 抱いてクダサイ」
「えっ?」
千影の言葉でスイッチが入ったのか、ついに要求されたC。 次は凛鈴以上の絆を求めて、Dを要求されるような気がしたワタ〜ル君。
「さあ、ワタ〜ル君、始めるデス」
「できないよ…」
鎖で引き倒されて上に乗られたが、他の妹達に監視されたまま、特に怖い表情をした咲耶の前で実行するのは不可能だった。
「ソレハ… ワタシに魅力が無いからデスか……?」
自身に満ち溢れていたはずのクローバーの瞳から、涙がこぼれ落ちた。
「違うよ、そうじゃなくて」
「じゃあワタシの胸が小さいからデスか? 太ってるからデスかっ?」
止まらない涙は、航に向かって幾筋も落ちて行った。
「君は綺麗だよ、でも四葉ちゃんは僕のいも…」
「兄チャマはワタシのことが嫌いなのデスかっ? 凛鈴チャンにはできても四葉にはできないデスかっ?」
そこで航も姉妹達も、
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