99部分:第十一話 異空間その八
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
な」
「かもな」
あえて答えはしないデスマスクであった。
「まあ俺程じゃねえな」
「いいのか?あの男を帰らせて」
カナンが彼に問うのはそこであった。
「貴様一人で私に立ち向かうなどと」
「おいおい、人の話聞いてねえのかよ」
今のカナンの言葉には声だけでおどけてみせる。
「御前なんざ俺一人で充分だって言ってるだろうがよ」
「慢心か。いや」
カナンにとってはそうとしか思えないことであった。嘲りはないが明らかにデスマスクの行動をよしとはしていないものであった。
「私の強さをわかっていないのだな」
「じゃあ御前も俺のことがわかっていねえな」
あっさりとカナンの今の言葉に返してみせる。
「それも全くな」
「では。どうするというのだ」
「俺の力を見せてやるぜ」
不敵な笑みと共に全身に小宇宙を高まらせるのだった。黄金色のその小宇宙を。
「このキャンサーのデスマスクのな」
「面白い。では私もまた」
カナンも彼のその言葉を受けて赤い小宇宙を全身に高めさせていく。
「見せよう。ベルゼブブのカナンの力を」
「見せてもらうぜ、それじゃあよ」
今二人の戦いがはじまろうとしていた。黄金聖闘士と狂闘士八大公、双方の最強の戦士同士がこの聖戦においてはじめて行われようとしていた。
第十一話 完
2008・9・6
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ