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威萌宇斗十二制覇
01威萌宇斗 鈴凛1
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 プニプニ
「あっ」
「メカ鈴凛ちゃんって、柔らかくなったんだね」
 ほっぺた触られちゃった、でもばれてないみたい。
「ハイ 最終形態デス」
「じゃあ、もう資金援助も、僕も必要無いね。鈴凛ちゃんもアメリカに行って、夢を叶えるんだ」
 アニキのバカッ、そんな訳ないじゃないっ!
「イイエ、まだ未完成です、テストして下さい」
「……うん」
 悲しそうに笑うアニキ、あたしと離れるのは淋しい?

 それからアニキの部屋で二人っきりになったけど、アニキは数学の勉強を続けてる。 やっぱり帰るつもりなんて無いんだね、それともあたしになんか興味無い?
「オ茶ガ入りました、ドウゾ」
「ああ、ありがとう、ちょっと休憩しようか、メカ鈴凛ちゃんもこっちに座って」
「ハイ…」
 アニキに呼ばれてソファーの隣に座る。 え? どうしてそんなに近くに来るの?
「髪の香りまで鈴凛ちゃんそっくりなんだね、ちょっと調べてもいい?」
 アニキったら、そんな事まで知ってるなんて… 調べる? 何を?
「顔も瞳も、何もかもそっくりだ。 凄いな、どうやって作ったの」
 そんなに顔を近付けちゃだめだよ、唇がくっついちゃう。
「マスターから直接、型取りしました」
「へえ、じゃあ他も?」
「…ハイ」
 アニキ、何考えてるの? まさか……
「でも、これ以上調べたら、鈴凛ちゃんに怒られるかな?」
 ドクンッ
 だめだよ…… でも、断ったらアニキは帰って来ない、あたしはアメリカへ、そんなの嫌だっ!
「ワタシには守秘義務があります、アニキ様のプライバシーは守ります」
 言っちゃった。
「ありがとう。 じゃあもっと見せてくれる? 鈴凛ちゃんとは兄妹だから駄目だけど、メカ鈴凛ちゃんなら… いいよね」
 見られちゃう… アニキに何もかも見られちゃうよっ!
 チュッ
 ……キスされちゃった。あたしのファーストキス、アニキに奪われちゃったよ。

 プツ、プツ、プツッ
 帽子と上着を脱がされて、ブラウスのボタンも外されて行く。 キスされて頭の中が真っ白になったあたしは何の抵抗しなかった、本物のメカ鈴凛みたいに。
「へえ〜、綺麗だね、肌がスベスベしてる。 本当に生きてるみたいだ」
 あたしは今、ブラウスを袖まで脱がされて、後ろで手を縛られたみたいに何もできない。 それに上半身はブラしか残ってないのに、アニキに体を撫で回されてる。
 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクンッ
 だめっ、聞こえちゃう、心臓の音がアニキに聞こえちゃうっ! そしてついにアニキの手はあたしの胸に。
「あったかくて柔らかいね? どうしたの、大丈夫?」
「ハイ、ポンプが全力運転中ですが、問題ありません」
 体が震えて、多分、顔は真っ赤になってる。 ばれちゃうっ、来る前にメカ鈴凛と
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