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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
98部分:第十一話 異空間その七
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線だけを後ろにやる。流石に顔を後ろに向ける無謀はしない。八大公を前にして。
「貴様もまた。倒す」
「私もか」
「ジェミニのサガだったな」
 彼の名も言ってみせたのだった。
「貴様は」
「如何にも」
「へえ、あんたも勝ったのかよ」
 デスマスクは己の横に姿を現わしてきたサガを見て述べる。見れば無傷なままでデスマスクとカナン、それぞれの前に姿を現わしてきたのであった。
「どうやら楽勝だったみてえだな」
「そうもいかなかったがな」
 こうデスマスクに述べる。
「狂闘士、やはり手強い」
「だが我が同志達を倒したのは事実」
 カナンが問題とするのはあくまでこのことであった。
「何なら二人一度に相手をしてもいい」
「俺達二人をかよ」
「そうだ。聖闘士の中で最強の黄金聖闘士」
 また二人に告げる。
「二人を倒せば後の戦いも楽になるしな」
「悪いがそれには及ばねえよ」
 しかしここでデスマスクが一歩前に出てカナンに告げた。
「手前なんざ俺が一人で倒してやらあ」
「まずはキャンサー、貴様か」
「だからまずはじゃねえって言ってるだろ」 
 またカナンに言い返す。

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