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はたらく魔王様、天使の飼い方(鈴乃やエミリアともスルものの芦屋と漆原にもオッスオッスされる話)
10エミリアの母からの手紙
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」とか言いながら、捕まってしまった自分の身を嘆き「ミヤウダーーーッ!」などと謎の絶叫を上げて快楽堕ち闇落ちさせられた。

 さらに後日、エメラダ経由で連絡が付いて、エミリアの母から手紙が届いた。天使の郵便局員が配達に来た天界からの直通便で、結構な分厚さの大作が届いてしまった。
 また死刑宣告を受けるのに耐えられないエミリアは自分では読めず、一同が会した場所で開封し、誰かに読んでもらってからにしようとした。
「良いのか? 朗報かもしれないのだぞ? それに私達が家族の事情にまで踏み込んでも良いのだろうか?」
「うん、もう家族だから…」
 はにかんだ笑顔で、結構可愛い言い方をしたので、魔奥達も笑顔になって、手紙を開封して読み始めた。
「プッ…… ううっ」
 真奥の隣で読んでいた鈴乃が耐えられなくなって、笑いを堪えながらうずくまった。芦屋も笑顔になって、漆原も微妙な笑顔で半笑いになって口を押さえ、どうにか笑いを堪えていた。
「え? 何で? 人の人生がそんなに可笑しいの? 笑いたければ笑いなさいよっ?」
 全部疑問形、喧嘩腰、相手を信用しない、いつものように、いつも通りの挨拶が終わった。
「大丈夫だ、読んでみろって、俺から言っても何だから、その手紙、声に出して読んでみてくれ、読める所まででいいから……」
 真奥に突き返された手紙を手に取り、目を通してみるエミリア。真奥はエミリアが笑い出して誤魔化さないよう、自分の声で自分の耳に入れさせ、キレて魔王をなじり、嘘だと叫んで出ていかないよう、自分のペースで飲み込ませる方法を選んでくれた。
 それは有り難い方法でも何でも無く、自分で自分に死刑宣告をさせるような物だったが、それでもエミリアは勇気を出して、自分への死刑を言い渡した。
「私と父さんが出会ったのは、あの夏の暑い日、あの川辺で出会った。一仕事終えた父さんは、汗を流しに川に来て体を洗っていた」
 それは子供の頃に聞かされた出会いの物語、猟師と哀れな天使ではなく、お話にあるボーイミーツガールのような甘い嘘、写本とは全く違う偽りにまみれた作話。
「六尺褌を洗い、オスマ*コまで丁寧に洗っていた毛むくじゃらのクマみたいな男性。まだ若いのに頭髪より髭のほうが濃い男性を見て、私は一瞬で心を奪われた」
 悪い予感がして恐怖によって顔が青ざめ、嫌な考えになってしまい血糖値まで下がって、ブルブルと震え出す自分の体を抱いて、反論もできなくなり次の文を読み進める。
「我慢できなくなった私は、その男性に「オッス」と声を掛けて近付いた。父さんも「ウッス」と答えて笑顔で迎えてくれた」
 もう序文を読んだだけで、自分の母親?が父親からどういった扱いを受け、どんな目的で「飼われた」のか分かってしまったので、涙を流し、嗚咽で声を詰まらせながら読んだ。
「並んで体を洗
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