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インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
揃う蛇の番
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舞っている。そして眼帯には風鈴が描かれている。夏の風物詩をこれでもかと盛り込んでいるが、夜を表現する黒地の面のほうが大きいからか、自然と一枚の絵を見ているような感じに囚われる。

「うん、ラウラも綺麗だよ」

「うん」

「やっぱり浴衣はこういうのが華美じゃない方が良いよね。着物はまた別だけど」

「違うのか?」

「着物って一言で纏めてあるけど、やっぱり目的別に避けた方が良い色とか装飾とか柄があるからね。そこは元士郎が詳しいから任せても良いし、一緒に選んだりすると良いよ。今回は急遽用意したからこんな感じだけどね」












『座の貴方、運命の人に出会えるチャンス。今週のラッキーアイテムは浴衣と草履』

「蘭、運命の人に出会えるチャンスですって。ちょうど週末は夏祭りがあることだし、行ってきなさいな」

お母さんがテレビを見ながらそんなことを言うけど、あまり出歩きたくないかな。

「う〜ん、生徒会長なのに休み前から謹慎を貰っている身としては自粛した方が良い気がするんだけど。あと、占いってあまり気にしたこと無いんだけど」

「だけど蘭、貴方は間違ったことはしてないと思ってるんでしょう?」

「やりすぎた感はあると思ってるけどね。綺麗に入りすぎて左腕と肋骨を4本も折っちゃったし。いくら相手が強盗でも、ちょっとは罪悪感が」

昔から、蹴りには自信があってお兄を蹴る時は気を使ってたんだけど、相手は強盗で刃物を持っていたから、ついつい本気で蹴っちゃったんだよね。おかげで学校からは無茶をしたことと、一歩間違えれば傷害罪だったことから謹慎処分を受けてしまった。

「ほら、弾。貴方も何か言いなさいよ」

「まあ、確かにやりすぎだとは思うけどよ、お前の学校の子達、皆心配してたぜ。その子達にも大丈夫だって顔を見せてやれよ」

「そこまで言うのなら」

「それにほら、一夏の奴とか鈴も来るらしいしさ」

「ああ、織斑先輩と鈴さんか」

鈴さん、なんであんな男のことが好きなんだろう。

「そういやお前、一夏のことはそんなに好きじゃなかったっけ、今まで聞いたことがなかったけどなんでだ?」

お兄が私の機嫌が悪くなったことに気付いたのだろう。親友を悪く言われるのは嫌なのだろう。男同士でもよくつるめるよね。

「まず、私の個人的な好き嫌い。軽くて何も考えてなさそうな所が大っ嫌い。それから他人に興味を持っているのかが怪しい所も嫌い。鈴さんとか、他にも色んな女の子たちがアタックしてるのに、誰に対しても同じ対応なんだよ。相手が誰でも一緒って公平に見えるけど、相手のことを評価しないってことだよ。優しくしているようで、機械的に捌いているだけ。お兄とは兄妹だからこその近親的な嫌悪とかあ
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