ガンダムW
1582話
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ルクセンブルク基地というのは、連合軍の基地の中でも相当に大きい基地だ。
その基地にいた軍人の中でOZに従いたくないと脱出した奴がいるのはいい。
だが、当然基地が陥落する前に全員が脱出出来る訳がないのだから、基地に残っていても、OZに従いたくないという奴はそれなりに多くいてもおかしくない筈だった。
そう考えれば、まだルクセンブルク基地には仕方なくOZに降伏はしたものの、面従腹背の奴がいてもおかしくない。
そのような奴からの連絡がないというのは、多少疑問が残る。
MS輸送機の窓から外の景色を眺めながら、疑問を持つ。
俺が乗っているMS輸送機以外にも10機程度のMS輸送機が一緒にルクセンブルク基地へと向かっている。
その中に入っているMSの数を考えれば、これで最初にルクセンブルク基地を攻略する予定だった戦力の半分にも満たないというのは……どれだけ連合軍がルクセンブルク基地を重視しているのかというのを意味していた。
「その辺りの情報はあまり入っていません。ですが、何かあったと考えるべかと」
サリィも俺と同じ疑問を抱いていたのか、小さく首を横に振る。
恐らく……いや、絶対にOZ側が何らかの手を打ったのは間違いないが。
通信妨害とか、そういうのか?
それとも単純に降伏した兵士を通信機器の類へと近寄らせていないだけか。
……この世界、コロニーと地球の間で通信が行われたりはするんだが、その割りには個人で使える通信装置――携帯とかの類――は殆ど発達してないんだよな。
だが、それでも公衆電話とかは普通にあるんだから、ルクセンブルク基地にいる兵士達がそれを使ってニューエドワーズ基地に連絡を入れてきてもおかしくはない……と、思うんだが。
ともあれ、その辺りの情報がないというのは結構痛い出来事だ。もっとも……
「何だかんだと、戦力という意味では全く問題はないはずだけどな」
「俺達がいるんだから当然だ」
俺の言葉に、五飛がそう告げる。
俺だけじゃなく、俺達、か。
これまでの戦闘でそれなりにこっちの腕を認めさせる事には成功したのか?
「ま、そうだけどな」
五飛の言ってる事は、決して間違っている訳ではない。
シャドウミラーの戦力があれば、ルクセンブルクの基地程度なら容易に奪還出来る筈だった。
……まぁ、推進剤不足、ビーム等のエネルギー不足にならなければの話だが。
ガンダムがやっていたように、奇襲を仕掛けて敵が全戦力を出してくる前に撤退……という事であれば、その辺は問題ないんだろうが。
「ただ、今回のルクセンブルク基地はこの前の基地とは規模が違う。そこに数で勝る連合軍が攻めていくんだから、こっちの被害も相当になると思うぞ? ……ちなみに、言うまでもないけど、この前の戦いみ
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