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はたらく魔王様、天使の飼い方(鈴乃やエミリアともスルものの芦屋と漆原にもオッスオッスされる話)
03真奥、鈴乃の刺すような視線に気づきエロ妄想を中断す
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はだかった芦屋。それは家臣としてではない感情から真奥を守っているようにしか見えなかったので、熟練の異端審問官には赤子の手を捻るようにあしらわれた。
「芦屋殿ほどの家臣、魔王様からさぞ寵愛を受けている事だろう? 既にその唇も尻も、体の全ては真奥殿の所有物。その体に真奥殿の指が触れていない場所はなく、唇と舌が這っていない場所など無い、そうであろう?」
 その言い回し、その独特の表情、芦屋の願望の全てを言い切った鈴乃の言葉に、悪魔大将軍の心は二秒で陥落した、と言うか全力で乗っかった。
「その通りです、既に私は魔王様の下僕で所有物、しかし新しい愛人や下僕として、異端審問官や勇者は適切ではない」
「ナニイッテンノ、オマエ」
 真奥は芦屋が別の世界にトリップして、まるで天使の毒でも飲んだように脳内にお花畑を作って、魔王様と二人だけの愛の小部屋を建設して、愛の巣で営巣を始めたのだと知った。
「うむ、芦屋どのほどの知性と矜持がある戦士、支配地を武力で征服されても、暴力になど屈するはずが無い、真奥殿の愛でホグし、抱きしめて耳元で愛を囁き、どこかのバンコラン少佐みたいに「口を割らせるのに必要なのは、何も苦痛だけじゃない」とか言ってベッドか布団の中に押し倒して籠絡したのであろうな?」
「その通りです」
 芦屋は顔を赤らめる事も無く、真顔でそう言い切った。
「うそ〜〜〜ん」
 真奥の記憶では、鎖に縛られて今までの部下から献上されたアルシエルを、暴力で踏みにじって屈服させたはずなのだが、芦屋の脳内ではどこかの新妹魔王みたいに「お兄ちゃん、私、もっと屈服できるよ」みたいに快楽堕ちさせられたのだと書き換えられてしまったらしい。
「羨ましい限りだ、私達も是非その末席に加えて貰いたいものだ、便宜を計らってくれるなら私も芦屋殿には協力を惜しまないつもりだ(ニヤリ)」
 鈴乃の悪魔の微笑みの前に芦屋は陥落した。
 さらに自分では言えない本心をズバズバ言ってくれる鈴乃には敵対心を抱くのを止めてしまい「バサラ、うちにもおんなじ事して」と言っている同志には寛容になって、芦屋の立ち位置と言うか座り位置は、鈴乃の隣になって「魔王様、誰からお召し上がりになられますか? 鈴乃? エミリア? それとも、ワ・タ・シ?」みたいな恥じらう乙女の表情をシているのも、無理やり理解させられてしまった。
 異端審問官恐るべし。

「オマエラ、ナニイッテンノ?」
 部屋の中の雰囲気とか空気が変わってしまったのに気付き、階段いた漆原まで入室して異様な状況を見守った。
「おお、漆原殿も参加したいか? 昔は猫型アンドロイドが押し入れで寝ているのが相場だったが、最近は「アル、アル」言う偽チャイナ娘のサイヤ人みたいな銭湯?種族が押し入れの上段で寝ていて、酢昆布という夜兎には与えてはならない毒で銀さんの
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