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ファンタシースターオンライン2 -銀色を包む琥珀色の星-
第8話 最悪の敵
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じゃ、ダークファルスに勝てないこと!!私達とダークファルスとはそれぐらい力の差がある…それは戦った私達がよく分かってるはずだ!でも…私達はあの2人を置いて来ちまった…仲間なのに…クソッ!」

アザトスは涙を零していた。大切な仲間を見殺しにしてしまう自分自身が許せないのだろう。そんなアザトスの頭に、バルバテスはポンッと手を置く。

バ「あの2人は、私達に希望を託して残ったんです。私達を信じているからこそ、安心して任せられる。だから、私達の託された思いに応えなきゃいけない。今やらなければならないことは、あの2人を心配することじゃない。あの2人の思いに応えるため、前に進むこと。私はそう思いますよ」
アザ「……あぁ、その通りだ。すまないな、マスター。先に進もう。」

メンバーが先に進もうとしたその時だ。

く「ねぇ!待ってみんな!あれ!」

くれあが叫ぶ。メンバーはくれあのいう、"あれ"のほうを向いた。そこには、

わ「もみじさん!こにぃ!生きてたんだね!」

もみじさんとこにぃが立っていた。駆け寄るわかばとくれあ。

アザ「…!!待て!わかば!くれあ!」

アザトスがそう叫んだ瞬間だ。もみじさんはデュアルブレードを構え、わかばとくれあに襲いかかる!

ガキンッ!

振り下ろしたデュアルブレードは、直前に間に入ったアザトスによって防がれる。

アザ「お前ら…あの2人じゃないな…何者だ!」
わ「アザトス…何言ってるの…?その2人は…偽物だっていうの…?」
アザ「私達に対しての殺気、そしてこの攻撃、あの2人には当てはまらない!」

もみじさんとこにぃは無表情だった。まるで、そこに感情などないようだ。

「ナルホド…イイヨミヲシテイル…」

2人の背後から、ダークファルスが現れた。

アザ「てめぇ…!生きてやがったのか!」
「…コニィ…ヤレ」

アザトスの言葉を無視して、ダークファルスはこにぃに対してそういう。それに従うように、こにぃはアザトスにテクニックを放とうとしていた。それを妨害するように、こにぃに斬りかかるバルバテス。こにぃにその攻撃を避け、後退する。

アザ「マスター!」
バ「少なくとも、私の知っている2人は仲間に対して、危害を加えるようなことはしません。だからアザトス、貴女の言葉を信じます」
「ナカマノカタキウチカ…クダラナイ」
アザ「仲間の…敵討ち…だと…?」
「アァソウダ…」

ダークファルスはゆっくりと口を開く。

「コノフタリハスデニ…」

メンバーが1番恐れていたこと…それは…

「コノヨニ…イナイ」

2人が死んでしまった…事実だ…
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