ガンダムW
1581話
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ったかもしれないが、実際にどのような基地なのかは知らなかったといったところか。
……まぁ、それを言うなら俺だってルクセンブルク基地の名前を知ってるのは原作知識があるからこそなんだが。
それでもこの世界の人間にとっては、ルクセンブルク基地というのは大きな基地として有名なのだろう。
「ふーん。……そんな大きな基地を、当初の4割の戦力で奪還、ね」
五飛の言葉を聞き、綾子が少しだけ意味ありげに笑う。
それは、戦力が揃わなくても自分達だけで奪還出来ると考えている笑み。
いや、それは決して間違いという訳ではない。
事実、今のシャドウミラーの戦力……MS3機ではあっても、その基地にいるMSの大半を破壊する事は可能だろう。
そして当初の予定の4割であっても、連合軍が戦力を用意出来るのであれば基地を奪還するのは不可能ではない。
正直なところ、基地のMSを破壊するのは俺達に出来ても、完全な奪還というのは無理だしな。
奪還する際に必要なのは、質ではなく量だ。
きちんとそこを連合軍の支配下におけるかどうかというのは、非常に大きい。
また、他にもルクセンブルクのような広い基地なら隠れる場所は幾らでもある。
人数が少なければ、どうしても基地の内部に隠れている……かもしれない、OZの兵士を見つける事は難しいだろう。
俺がスライムを使えばその辺は問題ないんだが、今のところW世界の人間に魔法を見せるつもりはない。
そうである以上、当然ながら人力でやる必要がある。
ある程度は監視カメラの類でどうとでも出来るだろうが、やはり最後に頼りになるのは人力……人海戦術だろう。
「連合軍としては、出来ればこの前みたいにパイロットに経験を積ませたいというのもあるのかもしれないが……ルクセンブルクのような大きな基地となれば、それはちょっと難しいぞ?」
「ええ、アクセル代表の言いたい事は分かっています。ですが、こちらとしても色々とありますので……」
「だろうな。……分かった。ただ。それでも待つのは今日一杯だ。明日の早朝には出撃するから、それまでに可能な限り戦力を集めるといい」
戦力と言っても、ニューエドワーズ基地に集まってすぐに出発する訳にはいかない。
MS輸送機をそのまま使うのであれば、燃料の補給や整備も必要になるだろうし、別のMS輸送機にMSを移し替えて移動するのであれば、MSを移す手間も必要になる。
しかもルクセンブルク基地のような大きな基地を攻撃する以上、相当な戦力が必要になるのは事実だ。
そう考えれば、4割というのも結構大きく見積もった数字なのかもしれない。
「分かりました。すぐに準備させます」
だが、サリィは反論もせずにあっさりとこちらの意見を採り入れ、MS輸送機のコックピットへと向かう
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