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デスゲームの舞台裏
第1話
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がいい君ならもう気づいていると思うが。私は以前君に話した世界を実現するためにあることをする。・・・もう、分かるだろ?」

「ええ、・・・デスゲーム、でしょう?」

晶彦先輩は、安心したような少し残念な表情を浮かべながら、話を続ける。

「ああ、そうだ。」

「・・・本当にやるんですね。」

「ああ。もう決めたことだ、変更はない。」

本当か?この人、口ではこう言っているが、俺からすると、何か心の奥底にしまっているように見える。

「私は今から転移門広場に全プレイヤーを集め、私は死神となり、デスゲームを始めるつもりだ。」

俺は無言で話を聞いた。

「そして。そこから物語が始まるわけだが、グロア君。君に頼みごとがある。」

「頼み事、ですか?」

「ああ、今の社会、人が数千人意識不明なんて事件が起きたら日本政府や企業は絶対に黙っていない。ましてや最先端のフルダイブ技術だ、世界にも影響は及ぶだろう。もしかしたら、外部からの干渉で、この世界に害が及ぶかもしれない。緊急時には私が動くが、もし、私が動けない時には、君にこの世界を任せたい。」

「この世界を任せる?どういうことですか?」

「・・・君に、いざという時用のGMアカウントを渡しておく。」

「!?ほ、本気ですか!」

「ああ、私以外にこの世界を任せられるのは君ぐらいしかいないからね。」

俺は、黙り込んで少し考えた。

あんなに自分の世界に夢を持っていた人が、緊急時には俺に任せるだと?
でも・・・俺も同じ立場だったら、信頼できる人に頼んでいたかもしれない。

「そうですか・・・わかりました。その頼み事、しかと承りました。」

「そうか、そういってくれて安心したよ。」

先輩は・・・いや、ヒースクリフは、今度こそ安心の表情を見せた。

「それじゃあ私はデスゲームの宣言をしてくるよ。私との会話はあの娘を通してくれ。」

「エミリアちゃんですか?」

「そうだ。じゃあ、頼んだよ。」

そういうと、ヒースクリフは俺の視界から消えたと同時に、一通のメッセージが来た。

そこには、緊急時用のGMアカウントのデータが入っていた。
そして俺もまた、転移門前に転移させられる。
そして・・・

「諸君にとってソードアートオンラインは、もう一つの現実というべき存在だ。
ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に、
諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される。」



 デスゲームが、始まった。
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