プロローグ
[1/2]
前書き [1]次 最後 [2]次話
「お前はすでに包囲されている!おとなしく投降しろ!」
「へっ!やなこった!誰が投降するかってんだ!それより、俺にそっから一センチでも近づいてみろ!この娘の脳天ぶち抜くぞ!」
「いやあ!」
「琴音ー!」
・・・・・・・・・
「この娘が殺されたくなけりゃ、早く五百万用意しろってんだ!このダボが!」
なんでもいいから早くして
「身代金をもらったとこでお前に逃げ場はないということが分からないのか!おとなしく投降しろ!」
「なんか、隊長、機嫌悪そうすね。」
「ああ、確か今日が新作VRゲームの発売日だとかなんとかで、早く帰ってやりたいんだとよ。」
後ろで隊員達が俺の話をしている
「うわぁ、それは機嫌も悪くなりますねー。隊長普段は優しくていい人ですけど、切れるとやばいですからねー。」
「こんないかにもドラマにありそうな展開の事件なんか担当してないで、さっさと帰ってプレイしたいんだろうな。」
「にしても、確かに考えてみれば、世間はフルダイブゲームがどうのこうのって騒いでる時に、俺らは強盗犯の私情に付き合わされてんだもんな。」
「しかもこういうのって普通警察の仕事ですよね?なんで僕ら自衛隊まで動かなきゃいけないんですかね?」
「さっきから警察の奴が投降しろって連呼してるけど、これじゃ埒があかねぇぜ。」
「ていうかなんかもう、後ろから見ても分かるほど隊長機嫌悪そうですもんね。」
「こりゃ、いつかふっきれっぞ。あの強盗犯、無事で帰れるといいな。」
「ですねー。ていうか生きて帰れますかね?」
「ふっ、どうだろうな。」
司令部から注意が飛んできた。
「武田班!私語が多いよーもうちょいつつしんでくんない?」
「へいへーい。わかりやしたよー。」
「まったくもう。」
「おっと。犯人が動き出しましたよ。」
「おっ。どれどれ。」
犯人がメガホンを持っている警察に向けて叫んだ
「てめぇらが金をださねぇってんなら、俺はいつまでもここに立てこもるからな!覚悟してろよ!」
はぁ?
「うわめんどくさ、なんだあいつ。」
「切れ方が意味わからん。凶悪犯ってのはみんなこうなのか?頭いかれてんな。」
もういいや。
俺は通信機を取り出し、指令部へ通信をかけた。
「おい、源。聞こえるか。」
何食わぬ声で応答してくる
「聞こえてるわ。で?なによ。」
単刀直入に言う
「発砲許可を出せ。」
「はあぁぁぁぁぁぁ!?」
大げさな。発砲許可を求めただけじゃない
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ